学校法人森村学園

森村学園について

学校法人森村学園は、神奈川県横浜市緑区長津田町に位置する、100年以上の歴史を持つ伝統ある共学校です。東京ドーム1.8個分を超える広大な敷地と、緑豊かな自然環境が特徴で、創立者の「社会に役立つ人を育てよう」という精神を受け継ぎ、幼稚園から高等部までの一貫教育を行っています。

建学の精神と教育理念

森村学園は「独立自営」を建学の精神とし、創立者である森村市左衛門の「花をつくるより人をつくろう」という想いを大切にしています。市左衛門は、森村財閥の創設者であり、教育・社会活動にも非常に積極的でした。慶應義塾大学や早稲田大学などの諸大学、北里研究所などの研究機関への後援や多額の寄付を通じて、日本の教育・研究の発展に大きく貢献しました。

未来志向型教育

近年、森村学園は、激変する社会に対応できる人材育成を目指し、「未来志向型教育」を推進しています。これは、「外国語（英語）教育」「PBL（課題解決）型授業」「ICT環境」の3要素を柱とした独自の教育システムです。

2022年には、言語学と経営学の修士号を持つブレット・マックスウェル氏が新校長に就任し、「INNOVATION MIND MORIMURA」と銘打った学校改革がスタートしました。「未来志向型教育」は、「ACADEMIC MIND」「TECHNOLOGY MIND」「GLOBAL MIND」の3つに整理され、生徒が自ら挑戦し、活躍し、社会に貢献できる人材育成を目指しています。

具体的な施策として、以下のような取り組みが行われています。

アクティブリコール：情報のインプットとアウトプットを繰り返すことで、知識の定着を図る学習法です。生徒同士で学びを共有し、理解を深めます。
ゴール＋プロジェクト：生徒が自ら目標を設定し、その達成に向けた計画を立て、実行する学習法です。自己の成長を振り返りながら、目標達成能力を高めます。
STREAMS教育：理科、技術、ロボット工学、美術、数学、スポーツ科学など、未来社会で必要となる幅広い知識やスキルを習得する教育です。
ニューソリューションズ：SDGsなどの社会課題を、AIなどの最先端テクノロジーを活用して解決する方法を考える探究学習です。
ソーシャルアントレプレナー：ビジネスの手法を用いて社会課題の解決を目指す探究的な学びです。
ランゲージ・アーツ（言語技術）：ヨーロッパ発祥の言語技術を、日本人のメンタリティーに配慮して独自に改良した教育法です。自己表現力と他者への思いやりを育みます。

制服と交通アクセス

森村学園の制服は、株式会社ヨシザワが手がけており、特に中・高等部女子の長い青スカーフが特徴的なセーラー服は人気があります。アクセスは、東急田園都市線つくし野駅から徒歩5分、JR横浜線長津田駅から徒歩13分です。

校訓と校歌

校訓は「正直・親切・勤勉」です。「正直」は誠実さ、「親切」は温かい心、「勤勉」は学び続ける姿勢を意味します。校歌は、童謡「もしもし亀よ」の作曲者である納所辨次郎が作曲し、作詞は深井虎蔵が担当しました。

校章と沿革

校章は、森村家の家紋である下がり藤をベースに、森村の頭文字「M」をデザインしたものです。

森村学園は、1910年に森村市左衛門が自邸内に私立南高輪幼稚園と南高輪尋常小学校を開設したことから始まりました。その後、時代の変化に合わせて様々な改革を行い、現在に至ります。

学園情報

給食は初等部のみで、中高等部は食堂が利用可能です。校庭は初等部と中高等部が共用しています。生徒数は、幼稚園が約100名、初等部が約120名、中高等部が約200名です。幼稚園では「あそび」を通して「非認知能力」を育て、初等部では象の剥製やジャンボ滑り台がシンボルとなっています。中高等部では、完全中高一貫教育を行っており、外部からの生徒募集は行っていません。

主な部活動と著名な出身者

森村学園には、運動部と文化部合わせて様々な部活動があります。また、俳優、歌手、アナウンサー、スポーツ選手など、各界で活躍する多くの著名な卒業生を輩出しています。

森村学園は、伝統と革新を兼ね備えた学校として、今後も社会に貢献できる人材育成に力を入れていきます。

もう一度検索