学校法人樟蔭学園

学校法人樟蔭学園

学校法人樟蔭学園は、大阪樟蔭女子大学、大阪樟蔭女子大学短期大学部、樟蔭中学校・高等学校、大阪樟蔭女子大学附属幼稚園を設置する日本の学校法人です。

詳細

高等女学校が狭き門となっている状況を打開するため、実業家である森平蔵が私財を投じ、1917年に私立樟蔭高等女学校を設立しました。建学の精神は「充実した設備、秀れた指導者、良好な教育環境を整えて、現代社会の進歩に対応し得る高い知性と豊かな情操とを兼ね備えた、女性としての円満な人格を形成させる」ことであり、「近代的で洗練された女性の育成」を目標としています。

校名は楠木正成ゆかりの地であることから「しょういん」と名付けられ、校章には「菊水」があしらわれています。校章は、学園、幼稚園、中学校、高等学校で使用される「菊水」と「樟」の文字を組み合わせたものと、大学（大学院）、短期大学部で使用される「菊水」と「大学」の文字（旧字体）を組み合わせたものがあります。2008年度からは、樟の葉をモチーフとしたコミュニケーションマークと「はばたけ、知性。」というタグラインが新たに設けられました。

近隣にあった樟蔭東学園（2015年10月にアナン学園に改称）とは、中学校・高校の制服が類似しています。樟蔭東学園は、樟蔭学園の初代校長を務めた伊賀駒吉郎が設立したという経緯があり、1950年代中頃までは人的交流もありましたが、1960年に樟蔭学園創設者の森平蔵が死去してからは疎遠になり、現在では経営上・人事上の特別な関係はありません。

創立者

森平蔵（1875年 - 1960年）は一代で財を成した実業家で、大阪府の高額納税者でした。兵庫県神東郡瀬加村（現・神崎郡市川町）に生まれ、後に森姓を継ぎました。大阪の材木商で奉公した後、独立開業し、木材商の傍ら森平汽船会社を興し、第一次世界大戦による海運業の好況に乗じて巨万の富を築きました。女学校の設立のほか、大阪電気軌道はじめ多くの企業の重役を務めました。東大阪市の自邸は登録有形文化財の樟徳館として保存されています。奉公先だった材木商の娘を妻とし、一女を儲けましたが夭折したため、小田川全之の三男を養子としました。養子の妻は大谷光演の娘です。

設置している諸学校

大学
大阪樟蔭女子大学
高等学校
樟蔭高等学校
中学校
樟蔭中学校
幼稚園
大阪樟蔭女子大学附属幼稚園

歴代理事長

歴代理事長の情報は公式ウェブサイトをご確認ください。

保有登録文化財

樟徳館（昭和11～14年築、平成12年登録有形文化財）
記念館（昭和2年築、平成12年登録有形文化財）
樟古館（大正7年築、平成19年登録有形文化財）

脚注

公式サイトを参照

外部リンク

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