学校法人聖徳学園 (東京都)

学校法人聖徳学園

東京都武蔵野市に位置する私立学校法人です。「しょうとくがくえん」と読みます。岐阜県、東京都（「せいとく」と読む）、大阪府にある同名の学校法人とは、それぞれ関連がありません。幼稚園から高等学校までを運営し、幼児期から高校卒業までの一貫した教育体制を整えています。

沿革

本法人の歴史は、1927年（昭和2年）に開校した旧制関東中学校に始まります。第二次世界大戦後の学制改革を経て、1948年（昭和23年）には新制関東高等学校へと移行しました。1951年（昭和26年）、学校法人としての体制が確立され、学校法人聖徳学園が設立されます。この時期に、中学校、小学校、幼稚園が順次併設され、幼・小・中・高の各学校段階を擁する総合学園へと発展を遂げました。高等学校の名称は、1991年（平成3年）に現在の聖徳学園高等学校に改称されています。また、翌1992年（平成4年）からは、中学校と高等学校における6年間一貫教育が導入されました。

教育の特色

聖徳学園中学校・高等学校は、少人数制の共学校として、きめ細やかな指導を実践しています。文部科学省および東京都から「学力向上フロンティアスクール・ハイスクール」の指定を受けるなど、学習指導における先進的な取り組みが評価されています。国際教育にも力を入れており、フルブライトメモリアル基金によるマスターティーチャープログラム（MTP）への参加や、海外からの視察団の積極的な受け入れを通じて、国際交流を深めています。

グローバル社会で活躍できる人材の育成を目指し、外国人教員による授業を導入するほか、国際研修旅行を教育課程に組み込んでいます。

中学3年次国際研修: オーストラリア、ニュージーランド、カナダから各自選択。
高校2年次国際研修: フランス、イタリア・オーストリア、チェコ・ドイツ、スイスからコースを選択。
* 夏季休暇ホームステイ: 希望者を対象に、カナダまたはアメリカ合衆国での約2週間のホームステイ。

学習活動だけでなく、学校行事も生徒の成長にとって重要な機会と位置づけられています。毎年5月には体育祭、9月には文化祭が開催され、これらの準備や練習を通して、生徒たちは協力する大切さや達成感を学んでいます。

学園内の連携

聖徳学園では、幼稚園から高等学校まで、学園全体での緊密な連携が図られています。安全対策としては、定期的な避難誘導訓練を合同で実施しています。情報共有のために学園通信が発行されるほか、食堂や売店といった施設は各校の生徒や教職員が共同で利用しており、学園の一体感が醸成されています。

所在地およびアクセス

本法人は東京都武蔵野市に位置しています。交通アクセスとしては、JR中央線または西武多摩川線の武蔵境駅で下車し、南口から徒歩約3分と、非常に便利な立地です。

主な関係者

これまでに聖徳学園で学び、あるいは教鞭をとった著名な人物がいます。教職員としては、文芸評論家の伊藤氏貴氏、アジア民族造形文化研究所教授でアジア演劇研究センター所長を務めた宮尾慈良氏、空手家・格闘家として知られ保健体育の非常勤講師を務めた安廣一哉氏、後に予備校講師として著名となった富田一彦氏らが名を連ねます。出身者についても、小学校、中学校、高等学校それぞれに多くの卒業生がいます。

関連項目

聖徳学園小学校、聖徳学園中学校・高等学校など、学園を構成する各学校の名称が挙げられます。

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