学習院女子中・高等科

学習院女子中・高等科について

学習院女子中・高等科（がくしゅういんじょしちゅう・こうとうか）は、東京都新宿区に存在する私立の女子中学校・高等学校です。この学校は、学校法人学習院が設置した教育機関で、学習院系列の一環として、学習院幼稚園や学習院大学などと連携しています。特筆すべきは、完全中高一貫校であるため、高等学校からの新規生徒募集が行われていない点です。

歴史

学習院女子中・高等科の起源は1885年に遡ります。当初は皇族や華族の女子を対象とした教育機関として、華族女学校という名称で設立され、その後四谷へ移転しました。平民の女子も入学が許可されるようになったのは1889年のことです。1906年には、華族女学校と学習院が統合し、学習院女学部が設置されました。そして1918年には女子学習院に改称され、1947年に私立学校として再スタートを切りました。以来、学習院女子として多くの学生を教育し続けています。

学校の象徴とも言える校門は、国の重要文化財に指定されている日本で最古の鋳鉄製の門であり、1885年に設置されたものが1949年に移設されました。

学校環境

校内には、蔵書約10万冊を所蔵する図書館があり、豊かな緑に囲まれた中に女子中・高等科の建物が点在しています。広大な敷地は約2万坪に及んでおり、学習院女子大学とも隣接しています。

教育施設には、A館からF館までの6棟の一般教室に加え、総合体育館や室内温水プール、テニスやバスケットボールのコートなど、多彩な体育施設が揃っています。

教育方針とカリキュラム

学習院女子中・高等科では、運動会や文化祭などの行事を中高一貫で行い、クラス編成も共通で行われています。1学年あたり5クラスを編成し、主に内部進学者が7割を占め、学習院大学へ進学する生徒が多くみられます。女子大学への進学者は少数派です。

一般的には「お嬢様学校」として知られていますが、実際の教育方針は自立心を重んじるものです。卒業生の多くは社会で活躍しており、自立した女性を育成する校風が特徴です。

部活動と年間行事

学習院女子中・高等科では、運動部や文化部が活発で、手話やボランティア活動などの同好会も存在します。年間行事には入学式や運動会、文化祭などがあり、各月ごとに異なるイベントが設定されています。特に、7月には高1の生徒が八ヶ岳での林間学校に参加し、自然と触れ合う機会が設けられています。

交通アクセスと周辺環境

学校は東京メトロの西早稲田駅から徒歩約1分の距離にあり、アクセスが便利です。周辺は文教地区として知られており、早稲田大学や戸山公園と隣接する環境にあります。

まとめ

学習院女子中・高等科は、伝統と歴史を有する女子教育機関として、多くの有名な卒業生を輩出しています。自立心を尊重し、学問と社会に目を向けた教育を提供しているこの学校は、これからも未来の女性たちに向けて新たな一歩を踏み出す礎を築き続けるでしょう。

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