宇多津臨海公園

宇多津臨海公園について

宇多津臨海公園は、香川県綾歌郡宇多津町に位置する都市公園（総合公園）です。瀬戸内海に面し、その美しい景観と多彩な施設で、地域住民や観光客に親しまれています。かつて塩田だった場所を再開発して整備されたこの公園は、歴史と自然が調和した魅力的なスポットです。

公園の概要

公園は、新宇多津都市開発計画の一環として整備されました。総面積約8.4ヘクタールの広大な敷地には、8つの公園が含まれており、その中でも臨海公園は約3.6ヘクタールと最大規模を誇ります。計画当初から、住民一人当たり約10平方メートルという高い水準を満たすように設計されており、地域住民の憩いの場としての役割を担っています。

主な施設と特徴

産業資料館「うたづ海ホタル」：
かつての宇多津町の基幹産業であった塩業に関する展示を行っています。映像資料や復元された塩田を通じて、塩づくりの歴史を学ぶことができます。
復元塩田：
敷地内には、入浜式の復元塩田が設置されており、塩づくり体験ができます。塩分を含んだ砂をろ過する「沼井（ぬい）」や、かん水を煮詰める「釜屋（かまや）」などが再現され、昔ながらの製法を学ぶことができます。
恋人の聖地：
公園内には、カップルが愛を誓う「誓いの鍵」を取り付けるフェンスが設置されており、「恋人の聖地」として認定されています。このフェンスとベンチは一体化しており、ロマンチックな雰囲気を演出しています。
グッドデザイン賞受賞トイレ：
公園内のトイレは、デザイナーの松浦仁郎氏によってデザインされ、2010年にグッドデザイン賞を受賞しました。機能性とデザイン性を兼ね備えた美しいトイレは、公園の魅力をさらに高めています。

歴史

宇多津臨海公園の敷地は、もともと塩田でした。江戸時代から塩づくりが盛んだった宇多津町は、明治時代には日本一の塩の生産量を誇るほどでした。しかし、1971年に塩業整備法が施行され、翌年に塩田は廃止されました。約230年に及ぶ塩田の歴史に幕を閉じました。しかし、その広大な塩田跡地は、瀬戸大橋の近隣という好立地から、新たな都市開発の候補地となりました。約14年の歳月と230億円をかけた新宇多津都市開発整備事業により、1991年に現在の姿になりました。公園は、この新都市の北部沿岸に位置し、瀬戸内海国立公園に面した交流と観光の拠点として整備されました。

塩田の歴史と復元

宇多津では、江戸時代から入浜式の塩田が採用されてきました。入浜式塩田は、揚浜式塩田に比べて大量生産が可能で、瀬戸内海沿岸では広く採用されていました。しかし、昭和30年代には流下式塩田へと転換が進み、最終的にはイオン交換膜法による製塩法へと移行しました。宇多津臨海公園内の復元塩田は、こうした歴史を伝えるために、昔ながらの入浜式製法を再現しています。

施設一覧

駐車場
トイレ
産業資料館うたづ海ホタル
恋人の聖地モニュメント
展望デッキ
復元塩田・釜屋
遊具広場
芝生広場
海と空のカフェ
四国水族館

周辺施設

シェルエメール＆アイスタイル：恋人の聖地サテライト
ゴールドタワー
郷照寺
宇夫階神社

まとめ

宇多津臨海公園は、歴史と自然、そしてロマンチックな雰囲気が融合した魅力的なスポットです。塩田の歴史を学び、美しい瀬戸内海の景色を楽しみながら、ゆったりと過ごすことができます。カップルはもちろん、家族連れや一人旅にもおすすめです。

関連情報

外部リンク:
産業資料館うたづ海ホタル
四国の「道の駅」
みなとオアシスうたづウミホタル国土交通省四国整備局

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