宇都宮市立陽西中学校

宇都宮市立陽西中学校（うつのみやしりつようさいちゅうがっこう）は、栃木県宇都宮市陽西町に所在する公立中学校です。緑豊かな環境に囲まれたこの学び舎は、長年にわたり地域の子どもたちを育んでいます。

概要

2025年4月1日現在、本校には545名の生徒が在籍し、通常学級は16クラスで編成されています。生徒一人ひとりの個性を尊重し、きめ細やかな指導が行われています。

制服

本校の制服は、伝統と品格を感じさせるデザインです。

冬服
男子は深緑色のブレザーに白のYシャツ、赤と緑のネクタイ、スラックスを着用します。ネクタイは取り付け式で扱いやすくなっています。女子も男子と同じ深緑色のブレザーを着用し、白のブラウス、赤と緑のリボン、スカートを組み合わせます。
夏服
夏服は男女ともに爽やかな白の半袖スタイルです。男子は白の半袖Yシャツにスラックス、女子は白の半袖ブラウスにスカートとなります。夏期はネクタイやリボンは着用しません。

沿革

陽西中学校は長い歴史を持っています。その始まりは1949年（昭和24年）4月1日、現在の場所に設立されたことに遡ります。同年4月18日には開校式と最初の入学式が行われ、この日を創立記念日と定めました。同年中に校章が制定され、11月には校舎が完成しました。1950年（昭和25年）5月15日には校旗が樹立され、学校の象徴が揃いました。創立10周年を迎えた1958年（昭和33年）11月には記念式典が行われ、校歌が制定されました。時代の変化と共に、1962年（昭和37年）に宮の原分教室が開設されましたが、翌1963年（昭和38年）には宮の原中学校として独立しました。また、生徒数の増加に伴う過密状態を解消するため、1981年（昭和56年）4月1日には宝木中学校が分離開校しました。その後も、創立30周年（1979年）、50周年（1998年）、60周年（2008年）といった節目を迎え、記念行事が行われています。比較的新しい出来事としては、プール施設を備えた新しい体育館が2016年（平成28年）2月25日に完成しました。

教育方針

本校では、「人間尊重」の精神を教育の基盤としています。生徒たちが個性豊かで情操豊かな人間に成長し、将来、平和で民主的な社会の発展に貢献できる人材を育成することを目指しています。具体的には、「敬愛の心があつく心情豊かな生徒」「よく考え主体的に行動できる生徒」「体力・気力の充実した健康な生徒」の育成を教育目標として掲げています。

学校行事

一年を通して様々な学校行事が実施され、生徒たちの学びと成長を促します。

1学期
4月：始業式、入学式、新体力テスト
5月：宇河地区春季大会、実力テスト、1年生農業体験
6月：1学期中間テスト、体育祭、3年生修学旅行
7月：実力テスト、宇河地区総合体育大会、夏休み（7月21日～8月25日頃）
9月：1学期期末テスト
2学期
10月：宇河地区新人大会、高校説明会、1年生冒険教育活動
11月：文化祭（合唱コンクール）、2学期中間テスト、2年生社会体験学習
12月：オープンスクール、冬休み
1月：3年生学年末テスト
2月：2年生立志式、1・2年生学年末テスト、3年生を送る会
3月：卒業式、修了式

生徒会活動

生徒会活動は活発で、生徒が主体となって学校生活をより良くするための取り組みが行われています。生徒会役員は前期と後期の年2回選挙によって選ばれ、投票日には立候補者と推薦者による演説会が開催されます。

中央委員会
生徒会役員、専門委員長、各学級委員長で構成される、生徒会活動の中心的な機関です。
専門委員会
学校生活の様々な側面を担当する8つの専門委員会があります。生活態度や目標を扱う生活委員会、校内の環境美化・整備を担当する美化委員会、生徒の健康管理や調査を行う保健委員会、図書の管理や利用促進を図る図書委員会、校内放送や広報活動を行う広報委員会、給食に関する活動や調査を行う給食委員会、自主学習の計画・実施を推進する学習委員会、ベルマーク回収やエコキャップ回収、わかくさ支援学校への訪問などを行うボランティア委員会があります。
* 選挙管理委員会
生徒会役員選挙の企画・運営を担当する委員会です。演説会の準備や進行、投票の監視などを行います。

また、2年生を対象とした「宮っ子チャレンジウィーク」として、5日間にわたる職場体験学習が実施されており、社会とのつながりを深める機会となっています。

部活動

多くの生徒が部活動に参加しており、新入生の9割以上が入部しています。学校にない部活動を希望する場合、他校の生徒に交じって活動している生徒もいます。

通学区域と周辺環境

本校の通学区域は、宇都宮市立桜小学校の全域に加え、上戸祭小学校、宝木小学校、細谷小学校、富士見小学校、明保小学校のそれぞれ一部地域を含みます。学校の南側には栃木県護国神社が隣接しており、周囲は主に閑静な住宅地が広がっています。私立学校も点在しています。現在の校地は、もともと護国神社の境内の一部と民間の農地でした。

交通アクセスと通学方法

交通アクセスは、東武宇都宮線東武宇都宮駅からは西に約2.9km離れています。JR宇都宮駅からは関東バスを利用することができ、「宝木団地行」で「陽西中学校前」バス停、または「駒生営業所行」で「陽西中西」バス停が最寄りとなります。通学は原則として徒歩ですが、自宅から学校までの距離が2kmを超える生徒については、本人の希望により自転車通学が許可されています。

著名な卒業生

これまでにも多くの有為な人材を輩出しており、著名な卒業生としては、フリーアナウンサーの福嶋真理子氏、作新学院高等学校硬式野球部監督として知られる小針崇宏氏、プロ野球選手（オリックス・バファローズ所属）の田嶋大樹氏などがいます。

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