守山市民病院

守山市民病院概要

守山市民病院は、滋賀県守山市にある市営の医療機関で、地域住民に対して多様な医療サービスを提供しています。病院は地域医療の中心的な役割を担っており、患者とその家族に向けて質の高い医療環境を維持・向上させることに努めています。

歴史

この病院の起源は1972年にまで遡ります。当時、医療法人御上会守山病院として開院し、その後1982年に市立病院として運営が移管されました。設立時は155床を有し、内科や外科、整形外科、小児科、産婦人科などが整っていました。特に、人工透析も導入され、地域のニーズに応える医療が始まりました。

1989年以降は新たに形成外科が追加され、さまざまな検診業務が推進されましたが、1993年には産婦人科が廃止され、滋賀県初の療養型病床群が新たに設置されることとなりました。これは分娩件数の減少や高齢化に伴う流れの中での施策でした。

1991年からは、病院の施設に老朽化や狭隘化が問題視され、改修計画が進められました。1995年には建替えの決定が下され、1996年に工事が開始されました。そして1998年6月に新しい病院が完成し、より快適で安全な環境を目指して多くの改善が行われました。新施設では病床数も増加し、さらには浴室やトイレの完備がなされ、患者の快適さが向上しました。

その後も、病院は2000年に運営計画を策定し、眼科の開設や救急医療体制の強化を図ってきました。しかし、2017年には経営上の問題が浮上し、市長が累積赤字が18億円を超えたことを公表しました。この結果、2018年4月より社会福祉法人恩賜財団済生会へ運営が移管され、今後15年間指定管理制度に基づき運営が行われる予定であり、2033年には譲渡の方針が示されています。

診療科

守山市民病院では、多様な診療科を設けており、内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、眼科、皮膚科、泌尿器科、リハビリテーション科、麻酔科、人工透析部が開設されています。これらの診療科は患者のいろいろな病気や状態に応じた医療を提供しています。

医療機関としての指定

同病院は、数多くの医療機関指定を受けており、具体的には社会保険、国民健康保険、労災保険、生活保護法、さらには指定自立支援医療機関として認定されています。また、近隣の教育機関と連携し、研修機関としての役割も果たしています。

アクセス

病院へのアクセスは、JR東海道本線（琵琶湖線）の守山駅から近江鉄道バスやまめバスを利用するのが便利です。また、同駅からは徒歩で約20分の距離です。アクセスの良さは、地域住民が医療を受けやすい環境を提供する要素の一つとなっています。

守山市民病院は、地域社会における大切な存在であり、今後もより良い医療サービスの提供に努めていくことでしょう。

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