安全地帯XIV〜The Saltmoderate Show〜

アルバム『安全地帯XIV〜The Saltmoderate Show〜』の詳細

『安全地帯XIV〜The Saltmoderate Show〜』は、日本のロックバンド、安全地帯による14枚目のオリジナル・アルバムです。2013年3月6日にリリースされ、このアルバムは前作『安全地帯XIII JUNK』から約1年半ぶりの作品となります。本作は、玉置浩二が全曲の作詞を担当し、作曲は玉置の他に武沢侑昂、矢萩渉、六土開正、田中裕二のメンバー全員が関与しています。プロデュースも玉置が手掛けており、アルバム全体を通じて彼の強い音楽的ビジョンが表れています。

このアルバムは、玉置が演じる「根尻七五三」というキャラクターが進行役となり、ショー形式で展開されているのが大きな特徴です。また、レコーディングは日本国内で行われ、アルバムにはメンバー全員が作曲した楽曲が収録されており、これまでの安全地帯のアルバムとは一線を画す内容となっています。先行シングルはリリースされておらず、シングル曲が収録されていないため、本作が安全地帯の最後のオリジナルアルバムとなっています。

背景

安全地帯は、前作『安全地帯XII』のリリース後、全国でコンサートツアーを開催しました。また、2012年にはデビュー30周年を迎え、Sony Music Recordsへの移籍と自主レーベル「SALTMODERATE」の設立を発表しました。このレーベル名は、メンバーが健康に留意し自然体で音楽に向き合う姿勢を反映したものです。30周年の第一弾作品として、カバー・アルバムもリリースされ、盛況のうちにコンサートを開催しました。

音楽性

『安全地帯XIV』は、コンセプトアルバムとして聴く者を引き込むような、ショー仕立ての独特な構成が特徴です。特に、オープニングナンバーでは華やかな導入があり、名調子の語り口で曲が繋がります。また、アルバムには壮大なスケールの「愛を鳴らせ」や、シタールの音色を取り入れた実験的な「～笑って～」などが収録され、幅広い音楽性が感じられます。毎日新聞デジタルでは、本作を「笑いあり、涙ありのバラエティーアルバム」と評し、聴く者に深い感動を与える内容であることが強調されています。

リリースとプロモーション

2013年3月6日のリリース以降、NHKの音楽番組『SONGS』にメンバーが出演し、旭川での特別企画が放送されました。この特集では、玉置が実家を訪れ、母校の中学生たちに歌を贈るシーンが取り上げられました。2017年には、デビュー35周年を記念して本作の紙ジャケット版が再リリースされ、その人気が再燃しました。

ツアー

本作を引っ提げたコンサートツアー「30th Anniversary Concert Tour Encore

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