六土開正

六土 開正の音楽キャリア

六土 開正（ろくど はるよし）は、日本の音楽界で名を知られるベーシスト、キーボーディスト、ピアニスト、そして作曲家として活躍しています。北海道稚内市出身で、1955年に生まれました。彼の音楽人生は、1977年からロックバンド「安全地帯」に参加したことから始まりました。安全地帯において、六土はベース、キーボード、ピアノを担当し、その音楽的才能を発揮してきました。

幼少期から音楽活動へ

六土は1971年から1972年にかけて、北海道旭川市で年上の仲間たちとバンド活動を開始しました。彼はベース担当として参加し、同年代の中でも特に演奏技術が高く評価されていました。市内の楽器店に通いながら、同級生の矢萩渉や田中裕二と親密な関係を築く中で、音楽の道を歩み始めます。1973年にはそのメンバーと共に「六土開正バンド」を結成し、オールマン・ブラザーズ・バンドのようなサザン・ロックをカバーする活動を行っていました。

安全地帯との出会い

1974年から1976年にかけて、音楽コンテストに出場し、その中で玉置浩二率いる安全地帯と親交を結ぶようになります。1977年には、安全地帯と合併し、バンドの原型が形成されました。1997年には、メンバーの脱退に伴い、キーボードからベース担当に移行します。

デビューと成功

1982年には、安全地帯の1stシングル『萠黄色のスナップ』でデビューし、その後のライブやコンサートでバンドの支柱として支え続けます。1986年には映画『プルシアンブルーの肖像』に主演し、オリジナル・サウンドトラックも手掛けました。

一時的な活動休止と多様な音楽制作

1988年には安全地帯が活動を一時休止しますが、この期間にファミリーコンピュータ用ソフト『貝獣物語』のサウンドトラックを制作し、その後もゲーム音楽制作に関わり続けます。1990年に安全地帯が再開した際には、社会問題をテーマにしたメッセージソングを取り入れた野性的なロックスタイルへと進化します。

再始動とその後

安全地帯は再度活動を休止した後、2001年に新譜録音を開始します。2002年にはシングル「出逢い」をリリースし、9年ぶりに活動を再開。2004年以降、再び音楽活動を休止し、六土はサラリーマン生活に入りましたが、2009年には音楽活動の復帰を決意し、再びメンバーが集まります。2010年には27thシングル『蒼いバラ』を発表し、完全復活を果たします。

近年の活動と貢献

彼はまた、2013年に安全地帯のアルバム『安全地帯XIV - The Saltmoderate Show -』で作曲を担当するなど、現在も活発に音楽活動を続けています。さらに、タレント活動として楽曲解説にも参加し、音楽に対する情熱を再確認する日々を送っています。六土開正はその業績を通じて、日本の音楽シーンに多大な影響を与え続けています。

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