安来駅

安来駅（やすぎえき）

安来駅は、島根県安来市安来町にあり、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線に属する駅です。この駅は島根県内の最東端に位置しており、地域の重要な交通拠点となっています。駅の事務管コードは▲640730です。

歴史

この駅の歴史は1908年にさかのぼります。4月5日、官設鉄道米子駅から当駅までの区間が開通し、それに伴い安来駅が終着駅として設立されました。当初は、この駅が島根県内で唯一の鉄道駅であり、旅客や貨物の取り扱いが始まりました。

その後、同年11月8日には松江駅までの延伸が行われ、安来駅は途中駅として機能するようになりました。1909年には、線路名称が制定されて山陰本線に属することとなります。

1942年、木造の駅舎が改築され、1977年には鉄筋2階建ての駅舎が完成しました。この新しい駅舎の建設には、安来市が大部分の工費を負担しました。1983年には貨物の取り扱いが廃止され、その後1986年には荷物の取り扱いも終了しました。

1987年に国鉄の分割民営化が行われた際、安来駅は西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。その後2008年、観光交流プラザを内蔵した新しい木造駅舎が完成し、地域の観光拠点としての役割も強化されました。

近年の変化としては、2013年にこれまで通過していた特急「やくも」が停車するようになり、すべての列車がこの駅に停車するようになりました。また、2016年にはICカード「ICOCA」が利用可能となり、便利さが増しました。2018年にはみどりの窓口の営業が終了し、券売機によるサービスが始まりました。

駅の構造

安来駅は地上駅で、単式と島式のホームを持つ2面3線構造になっています。米子方面は複線（伯耆大山駅まで）、松江方面は単線の交換駅でもあり、利便性を考慮した設計となっています。

駅舎は1番のりばに接続しており、両ホームは跨線橋でつながっています。一部時間帯では無人駅となることもありますが、直営駅としての役割はしっかりと果たしています。特急列車は主に1番と3番のりばを利用し、2番のりばは共用の待避線として機能します。

利用状況

2021年度の1日平均乗車人員は654人で、2004年度の867人から減少しています。90年代には1,200人以上の利用者を抱えていたこともあり、その推移は地域の交通利用状況を反映しています。

駅周辺

駅の周辺には、プロテリアル安来工場や安来市役所、安来港などの重要な施設があります。また、山陰合同銀行や島根銀行、米子信用金庫など金融機関も多く立地しており、地域経済の中心的な役割を果たしています。さらに、バス路線も充実しており、安来市広域生活バス（イエローバス）や無料シャトルバスが運行されています。

隣接駅

この駅は山陰本線上に位置しており、米子駅と荒島駅との間にあります。特急「スーパーおき」「やくも」など、さまざまな列車が停車します。安来駅は地域にとって、重要な鉄道のアクセスポイントとなっています。

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