安柄俊

安柄俊（アン・ビョンジュン）

安柄俊（アン・ビョンジュン、안병준）は1990年5月22日に東京都国分寺市で生まれたプロサッカー選手です。彼は現在、Kリーグ1に所属する水原三星ブルーウィングスでフォワードとしてプレーしており、さらに北朝鮮代表としても活躍しています。

来歴

安柄俊は横河武蔵野FC（現在の東京武蔵野シティFC）の下部組織で育ちました。彼は在日朝鮮人3世であり、東京朝鮮中高級学校に通っている間に、2007 FIFA U-17ワールドカップに北朝鮮代表の一員として参加しました。

その後は中央大学に進学し、在学中に関東大学選抜の韓国遠征メンバーに選ばれたものの、朝鮮籍のため入国ビザを取得できず遠征には参加できませんでした。この機会に国籍変更の助言を受けたものの、彼は北朝鮮代表としてプレーを続けるという決意を固めました。

2011年3月には、AFCチャレンジカップ2012最終予選に出場するA代表に初めて招集され、同年3月26日にイラクとの親善試合にてA代表デビューを果たしました。その後、同年6月にはU-22北朝鮮代表としてロンドンオリンピックアジア2次予選に出場しましたが、チームは敗退しました。

川崎フロンターレでのプレー

2013年からは川崎フロンターレに所属し、同年1月に右膝の手術を受けた後、5月15日にナビスコ杯でプロデビューを果たしましたが、再度の膝の痛みにより一時戦列を離脱します。2014年9月14日にはJリーグ初得点を挙げ、成長を見せました。

その後の移籍

2015年7月からはジェフユナイテッド市原・千葉に期限付き移籍し、2016年にはツエーゲン金沢に再び期限付き移籍しました。ここでも負傷による出場機会の減少に悩まされましたが、2017年にロアッソ熊本に完全移籍すると、攻撃の中心選手として活躍しました。

熊本では2017年に7ゴール、2018年には10ゴール4アシストを記録し、代表としてもEAFFで日本代表と対戦するなど、存在感を示しました。

2018年12月にはKリーグ2の水原FCへの完全移籍が発表され、2019年シーズンには同チームで初ゴールを挙げ、2020年には25試合に出場し20ゴールを記録してKリーグ2得点王に輝きました。

釜山アイパークへの移籍

2021年1月にはKリーグ2に降格した釜山アイパークに完全移籍し、34試合で23ゴールを叩き出し、2年連続でKリーグ2得点王に選出されました。この活躍から、彼は2022年7月に水原三星ブルーウィングスに移籍しました。

結論

安柄俊は時間をかけて苦労を重ねながらも、自身のキャリアを築いてきた選手です。彼の情熱や努力は多くのファンに影響を与え、多様な舞台での経験は、将来のサッカー界でも彼に多くのチャンスをもたらすことでしょう。

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