安部裕史

安部裕史: アマチュア天文家の足跡

概要

安部裕史は、1958年に生まれた日本のアマチュア天文家であり、島根県松江市に自身の観測所を備えています。この観測所は国際天文学連合（IAU）によって天文台コード367 Yatsukaとして認識されています。彼は神戸大学理学部を卒業後、市立病院の職員として働きながら、天文の探求を続けてきました。

小惑星の発見

安部は1993年に宮坂正大とともに小惑星(7097)八束を発見しました。これを皮切りに、彼は累計で28個の小惑星を自ら発見したり、共同で発見したりしてきました。彼の選んだ小惑星の名称には、彼の地元に関連したものが多く見られます。例えば、(8113)松江や、小泉八雲の本名にちなんだ(8114)ラフカディオなどが挙げられます。

地元への愛

安部の命名はその土地に深く根ざしており、小惑星の名前には彼が愛する地域への思いが反映されています。彼の観測地での活動を通じて、地元の天文学の発展に寄与しています。

新星の発見

また、2007年8月8日にはこぎつね座において、当時9.5等級の新星「こぎつね座V458星」を発見するという偉業を成し遂げました。これは彼にとって大きな成果であり、アマチュア天文家としての実績が証明されました。

安部裕史の名を冠した小惑星

さらに、安部裕史の名前を冠した小惑星(5379)も存在します。この天体は1991年に清里大友天文台で発見されたもので、発見者の大友哲と村松修によって彼の業績を称える形で名付けられました。

結語

安部裕史の天文学に対する情熱とその功績は、アマチュア天文家の可能性を広げる素晴らしい例となっています。彼の観測所や発見された小惑星は、今後も多くの天文学ファンに影響を与え続けることでしょう。

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