完売劇場

完売劇場（かんばいげきじょう）

『完売劇場』は、テレビ朝日において2000年4月から2009年3月まで放送されていた深夜バラエティ番組です。この番組は、主に若手お笑い芸人によるショートコントやイベント情報を紹介することを目的としていました。

番組の放送期間と時間

番組は、基本的に毎週日曜日の土曜日深夜1時30分から1時40分に放送されていましたが、2006年4月からは放送時間が土曜日の金曜日深夜2時50分に変更されました。また、『朝まで生テレビ!』が放送される週には休止となることがありました。

独自のスタイル

『完売劇場』の特徴は、他のバラエティ番組とは一線を画す独特のシュールな雰囲気です。スタッフや観客の笑い声が一切入らず、無駄なテロップも表示されないため、視聴者はコントに集中することができました。 こうしたスタイルは、番組の個性を際立たせ、多くの視聴者を引きつけました。

出演者とレギュラー陣

番組のレギュラーには主に若手芸人が5組出演しており、交代制で新しい芸人が加わることもありました。特にこの番組を通じて名前を上げた芸人も多く、若手芸人にとっては大きな登竜門ともなりました。なかでも「東京腸捻転」というお笑いライブは好評を博し、チケットはすぐに完売する人気を誇っていました。

主な出演者

• - 腸捻転軍団

- 恐喝万華鏡（劇団ひとり）
- 悶絶核弾頭（ホーム・チーム）
- 咀嚼防空壕（東京ダイナマイト）
- 桃色来々軒（柳原可奈子）
- 虚空灰神楽（ラバーガール）

他にも、多くの若手芸人が特別出演やゲストで登場しました。時にはアイドルや作家など、異業種のゲストも招かれることがありました。

コントの制作

コントに使われる小道具は、出演者が私物を使用したり、スタッフが手作りすることが多く、小道具は非常にシンプルなものが使われることがありました。出演者の中には、ネタが思いつかない場合にスタッフに監禁され、強制的にネタを作らせられることもあるというユニークな制作エピソードも存在します。

放送局とエンディングテーマ

地上波デジタル放送では4:3の標準画質で放送されていました。また、エンディングテーマとして多くのアーティストが楽曲を提供し、番組を彩りました。例えば、鬼束ちひろの「ROLLIN'」や、PENICILLINの「月千古輝」などが流されました。

終了と影響

『完売劇場』は最終的にその独特なスタイルと若手芸人の登竜門としての役割を果たしながら、2009年に放送を終了しました。しかし、その影響は今なお若手芸人たちに受け継がれ、後に続く新たなバラエティ番組にも影響を与えています。

もう一度検索