宍道湖大橋

宍道湖大橋の概要

宍道湖大橋（しんじこおおはし）は、島根県松江市に位置する大橋川の橋で、宍道湖に面して架けられています。この道路橋は、かつて島根県によって管理されていた有料道路の一部であり、現在は県道37号松江鹿島美保関線の一部として利用されています。橋の建設には多くの時間と資金が投じられ、地域の交通を支える重要な役割を果たしています。

沿革

宍道湖大橋の計画は、1965年にさかのぼります。当時の島根県の県庁周辺整備計画委員会では、国道9号から大橋川を渡るための動線として、既存の松江大橋と松江新大橋だけでは交通量の増加に対応できないと判断されました。そこで、県庁前と直接接続する新しい橋の建設が検討され、六道湖大橋として計画が進められました。

1965年の構想から5年後の1970年8月に着工され、総事業費は約9億円でした。1972年7月22日には開通し、大橋川の南側には料金所が設置されました。この時、普通乗用車の通行料金は1回50円でした。しかし、1981年には橋が無料化され、島根県道37号の一部となりました。

その後、1997年10月には道路拡幅・補強工事が始まり、総事業費は約101億円に達しました。この工事のうち、宍道湖大橋には約53億円が投じられました。2002年7月30日には道路幅の拡幅工事が完了し、4車線化が実現しました。

渋滞の状況

宍道湖大橋周辺は、朝夕の通勤時間帯に渋滞が頻繁に発生します。特に、近くにあるNHK松江放送局のカメラにより、この橋の交通の流れがしばしば捉えられています。朝の通勤時や夕方の帰宅時には、車両の集中により混雑するため、交通を利用する際には注意が必要です。

アクセス方法

宍道湖大橋へは、松江駅からバスで容易にアクセスできます。次のような路線が利用可能です：

• - 松江南北循環線 北循環線：➀番乗り場から宍道湖大橋北詰、宍道湖大橋南詰行きで下車、運賃210円。
• - 松江しんじ湖温泉駅線：➂番乗り場から宍道湖大橋南詰、宍道湖大橋北詰行き（西進、北進のみ）で下車、運賃160円。
• - 八重垣、かんぺの里線：➃番乗り場から大橋南詰行き（東進、南進のみ）で下車、運賃160円。

まとめ

宍道湖大橋は、地域住民にとって重要な交通手段であり、渋滞の問題やアクセスの便利さが課題となっています。しかし、その歴史的な背景や地域への影響から、その存在は松江市にとって欠かせないものとなっています。

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