定先

定先（じょうせん）は、囲碁における手合割の一つです。対局者の間にわずかな棋力の差がある場合に用いられ、置石なし、コミなしで対局が行われます。

対局の基本ルール

定先における対局では、棋力の低い方（下手）が常に黒石（先手）を持ち、棋力の高い方（上手）が常に白石（後手）を持つというルールが適用されます。囲碁というゲームの性質上、先手はわずかに有利とされており、この「先手」を常に持つことを、下手のハンデと捉える考え方です。

ハンデの調整

定先では、基本的にはコミは設けられませんが、ハンデの差をより細かく調整するために、逆コミが設けられることもあります。この場合、黒石を持つ下手側に、通常は6目半の逆コミが与えられます。逆コミは、白石を持つ上手側が不利になるように設けられるハンデです。

定先の意味合い

「定先」という言葉は、複数局を1組とするハンデ（例えば「先二」や「先相先」など）に対して、常に先番で対局を行うというハンデであることを強調するために用いられることがあります。そのため、単に「先」と呼ぶこともあります。

まとめ

定先は、囲碁の対局において、棋力差が小さい場合に、公平な対局を行うための重要な手合割の一つです。先手を持つことをハンデと捉え、必要に応じて逆コミを用いることで、より均衡の取れた対局が実現されます。

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