定州市 (平安北道)

定州市（チョンジュし）

定州市は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の平安北道に位置する市です。

地理

平安北道の南部に位置し、黄海に面した郭山平野の中心にあります。周囲は郭山郡、亀城市、泰川郡、雲田郡と隣接しています。

行政区画

現在は14洞、18里を管轄しています。

歴史

定州市は、平壌から義州へ向かう道筋に位置し、古くから交通の要衝でした。高麗時代には、モンゴル帝国の侵攻に抵抗した住民の功績により、定遠大都護府に昇格しました。朝鮮王朝時代には定州牧が置かれました。

19世紀初頭には、洪景来の乱が定州城で終焉を迎えた地としても知られています。また、鍮器の生産地として商業が発達し、1896年には平安北道の道観察使（道庁）所在地となりました。

年表

高麗時代 - 亀州に所属
1231年 - 定遠大都護府が置かれる。のち、定州牧となる
朝鮮王朝時代 - 定州となる
1811年 - 洪景来の乱
1895年 - 義州府定州郡となる（二十三府制）
1896年 - 平安北道定州郡となり、道観察使が置かれる
1905年 - 京義線が開通
1914年 - 郡面併合により、平安北道郭山郡の一部が定州郡に編入
1931年 - 定州面が定州邑に昇格
1939年 - 平北線が開通。面の統廃合が行われる
1947年 - 定州邑が定州面に降格
1952年 - 郡面里統廃合により、定州郡を設置
1954年 - 雲田郡の一部を編入
1994年 - 定州郡が定州市に昇格

産業

伝統産業としては、馬山面納清（ナプチョン）でつくられる鍮器が「良大鍮器」と呼ばれ、その名を知られていました。

交通

鉄道
平義線：古邑駅 - 定州青年駅 - 下端駅
平北線：定州青年駅 - 鳳鳴駅

出身者

定州市は、多くの著名人を輩出しています。

李昇薫 - 商人、五山学校創設者
方応謨 - 言論人
李光洙 - 作家
徐椿 - 言論人
金億 - 作家
李石薫 - 作家
文鮮明 - 統一教会教祖
洪允淑 - 詩人
洪成南 - 北朝鮮の政治家

関連項目

* 五山学校

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