定職

定職（ていしょく）とは

定職とは、臨時ではなく、安定した職業のことを指します。一般に、アルバイトやパートタイマーと対照的に位置づけられています。狭い意味では、契約社員を除いた正規の正社員としての雇用を指すことが多いですが、広い意味では、長期雇用を前提とした常勤の職業に就くことも含まれます。

定職の特徴

定職の最大の特徴は、給与形態が一定している点です。例えば、時給や日給などのように単価での支払いが行われるアルバイトとは異なり、定職では月給や年俸形式での固定賃金が支払われます。このような賃金制度は、予想外の収入変動が少ないため、労働者にとって経済的な安定をもたらします。

また、定職に従事することで、いくつかの法的保障が得られます。たとえば、解雇に関しては、就業規則に基づいて懲戒処分や業績の悪化など、特定の条件が求められるため、安易に解雇されることは通常ありません。このような保護があるため、定職を持っていることは、一種の職業的地位を表すものでもあります。

社会的信用としての定職

1980年代後半から、フリーターの増加に伴い、「堅実な生き方」として定職の価値が再評価されるようになりました。特に、金融機関から融資を受けようとする際には、定職に就いていることが条件として望まれることが多く、これは定職が社会的信用の基盤となることを示しています。定職を持つことは、安定した将来を計画する上でも重要な要素の一つです。

定職のデメリット

もちろん、定職にもデメリットは存在します。例えば、長期的な雇用契約のため、転職やキャリアアップが難しい場合があります。また、企業の業績によっては、昇給やボーナスが期待できないこともあるため、必ずしも安定が保障されているわけではありません。

総括

定職は、安定した収入源を持つという意味で、働く者にとって心強い存在です。その特徴として、固定の給与、就業規則に基づく解雇保護、そして社会的信用の強化が挙げられます。将来の計画を立てる上で、定職に就くことは重要な選択肢となるでしょう。一方で、デメリットも理解し、自分に合った働き方を見つけることが求められます。

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