宝塚市役所

宝塚市役所：歴史と最新の変貌

宝塚市役所は、兵庫県宝塚市の行政を担う中心施設です。その歴史は長く、現在の本庁舎は、村野藤吾という名建築家が設計したL字型の建物です。上部には円筒状の宝塚市議会が位置し、鉄骨鉄筋コンクリート造りの建物には、環境に配慮した太陽光発電装置も設置されています。

歴史を彩る移り変わり

宝塚市役所の歴史は、初代庁舎である旧良元村役場から始まります。その後、阪急逆瀬川駅近くに移転を経て、現在の3代目の本庁舎が1980年に竣工しました。しかし、2013年には放火事件という大きな出来事を経験。1階の広範囲が焼損する被害を受けました。

この事件からの復興と、増加する行政業務への対応として、新たな第2庁舎が建設されました。2022年12月に完成し、2023年2月13日に業務を開始しました。建設には約16億2300万円の費用が投じられ、財政状況なども考慮しながら、計画、規模の変更を経て完成に至りました。

第2庁舎：機能と役割

本庁舎の南西側に位置する第2庁舎は、鉄筋コンクリート造りの2階建て、延べ約5200平方メートルの大型施設です。耐震性能が不足していた旧上下水道局庁舎の機能を移転したほか、総合防災課や情報政策課なども入居しています。また、災害時にも対応できるよう、最大72時間稼働可能な非常用発電機も備えています。

階数表示の変更：市民への配慮

2023年2月13日には、本庁舎の階数表示が変更されました。これまで43年間使用されてきた「G階から4階」という表示から、「1階から5階」に変更されたのです。これは、本庁舎が建つ敷地の高低差によるものでした。東側から見ると1階に見えるのに、西側から見ると2階が1階に見え、市民の混乱を招いていたためです。第2庁舎の稼働を機に、より分かりやすい表示に変更されたのです。

アクセスと施設情報

宝塚市役所本庁舎は、兵庫県宝塚市東洋町1番1号に位置します。アクセスは、阪急逆瀬川駅から徒歩15分、阪急バス「宝塚市役所前」下車すぐ、阪神バス「小浜」下車徒歩8分です。駐車場も完備しており、1時間までは無料、以降は30分毎に100円加算されます。

市役所周辺には、市民の利便性を高めるため、7か所のサービスセンター・ステーションも設置されています。

まとめ

宝塚市役所は、歴史と変遷を経て、現在も市民のために進化を続けています。村野藤吾の設計による美しい本庁舎、そして最新の第2庁舎、そして市民の利便性向上のための様々な工夫。これらの要素が、宝塚市の発展を支える重要な役割を担っているのです。今後の発展にも期待が高まります。

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