宝寿栄

宝寿栄（たから ひさえ）

宝寿栄（たから ひさえ、1979年8月14日 - ）は、宮崎県出身の日本の柔道家。
現役時代は48kg級と52kg級の選手として活躍しました。身長は152cm。左組みを得意とし、背負投を武器としました。
宝三姉妹の長女としても知られ、末妹の宝真由美も48kg級の柔道家として活躍していました。

人物

宝が柔道を始めたのは12歳の時。静充館という道場でした。道場には1年先輩に井上康生がいました。
東大宮中学から宮崎日大高校に進学すると、1年生の時に全国高校選手権48kg級で準優勝。決勝で埼玉栄高校の山口静に敗れました。
2年生の時には同大会で優勝を果たします。高校3年生の時には全国女子体重別で3位に入賞し、国際大会にも出場。ドイツ国際では決勝まで進みましたが、フランスのフレデリク・ジョシネに敗れて2位となりました。

その後、横浜国立大学に進学。柔道に打ち込むも、なかなか結果が出ない時期が続きました。階級を52kg級に上げても状況は変わらず、大学卒業と同時に柔道を辞めることも考えていたそうです。しかし、監督の木村昌彦に励まされ、名門実業団であるコマツ女子柔道部への入部を決意します。

2002年にコマツに入部すると、再び活躍を見せ始めます。実業個人選手権で優勝、全国女子体重別でも3位に入賞しました。
2003年の選抜体重別では、決勝で三井住友の横沢由貴を破り、優勝を果たしました。ユニバーシアードでは個人戦で3位、団体戦では優勝という成績を収めました。

2004年のアテネオリンピック代表には選ばれませんでしたが、その後も精力的に試合に出場。講道館杯と2005年の選抜体重別では2位に終わったものの、2006年の選抜体重別では決勝で再び横沢を破り、3年ぶり2度目の優勝を果たしました。東アジア選手権では3位に入賞しています。

2008年には、全日本選手権に52kg級の選手ながら出場しましたが、初戦で敗退しました。

主な戦績

48kg級

1996年 - 全国高校選手権　2位
1997年 - 全国高校選手権　優勝
1997年 - ドイツジュニア国際　3位
1997年 - 全国女子体重別　3位
1998年 - ドイツ国際　2位

52kg級

2002年 - 実業個人選手権　優勝
2002年 - ドイツオープン　3位
2002年 - 全国女子体重別　3位
2003年 - 選抜体重別　優勝
2003年 - ユニバーシアード　個人戦　3位　団体戦　優勝
2004年 - オーストリア国際　3位
2004年 - 実業個人選手権　2位
2004年 - 講道館杯　2位
2005年 - 選抜体重別　2位
2005年 - 実業個人選手権　2位
2005年 - カナダ国際　優勝
2006年 - 選抜体重別　優勝
2006年 - 東アジア選手権　3位
2007年 - 選抜体重別　3位
2007年 - 環太平洋柔道選手権大会　優勝

(出典: JudoInside.com)

脚注

外部リンク

* 宝寿栄 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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