宝池寺

宝池寺（ほうちじ）

宝池寺は、大阪府茨木市忍頂寺に位置する融通念仏宗の寺院です。山号は竜王山と称し、その名の通り、竜王山の山頂近くにひっそりと佇んでいます。本尊は釈迦牟尼如来です。

歴史

宝池寺の歴史は古く、宝亀年間（715年 – 716年）に遡ります。当時、畿内一帯を大干ばつが襲った際、開成皇子がこの地を訪れ、池を掘り、八大竜王を召請したと伝えられています。この故事にちなみ、寺の背後にそびえる山は竜王山と呼ばれるようになりました。境内には、その八大竜王を祀る八大竜王宮が建立されています。

宝池寺自体が建立されたのは、安永3年（1774年）のことです。大念仏寺の僧侶であった辯応によって開基されました。長らく人々に信仰されてきましたが、近年は無住の期間を経て、修験道の山としての縁から、現在は尼僧が住職を務めています。住職は、護摩を復活させるなど、寺の再興に尽力しています。

伽藍

境内には、以下の伽藍があります。

本殿
玉白大神碑
金高竜王・白髯大神碑
八大龍王碑
金龍龍神碑
白髯龍王碑
小八木杦龍王碑
地蔵尊
延命地蔵尊
白龍大神
久寿玉龍神
弘法大師

これらの伽藍は、長い歴史の中で人々の信仰を集め、現在も大切に保存されています。

アクセス

宝池寺へのアクセスは、以下の通りです。

公共交通機関: JR茨木駅、または阪急京都本線茨木市駅から、忍頂寺経由余野行きの81系統・181系統バスに乗車し、忍頂寺バス停で下車。そこから竜王山の山頂方向へ徒歩。
自動車: 大阪府道1号茨木摂津線の忍頂寺小学校前バス停付近から林道竜王山線へ進むと、宝池寺のすぐ手前まで行くことができます。

竜王山の豊かな自然に囲まれた宝池寺は、都会の喧騒を忘れ、静かに心落ち着けることができる場所です。歴史と自然に触れながら、心身をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

脚注

* 宝池寺 八大龍王宮 公式サイト

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