宝義

宝義（ほうぎ）は、西夏の末主の治世、具体的には1226年から1227年にかけて用いられた元号です。

宝義について

一部の史料では「宝慶」と記されていることがありますが、現在の年表や研究書においては、「宝義」が正しい元号として扱われています。李崇智は、「宝慶」という記述は南宋の元号である「宝慶」の誤記であると指摘しています。ただし、「宝義」についても、萬光泰の『紀元韻叙』には見られるものの、正史には記載がないと述べています。

宝義の時代

元年（1226年）: 旧暦7月に皇帝が即位し、改元が行われました。
2年（1227年）: 旧暦6月、チンギス・ハーンに降伏し、西夏は滅亡しました。

宝義の時代は、西夏が滅亡へと向かう、まさに最後の時期でした。わずか2年という短い期間ではありましたが、激動の時代であったことが伺えます。

西暦・干支との対照表

参考文献

張鑑春『西夏紀事本末』所収『西夏紀事年表』（宝慶）
藤島達朗・野上俊静編『東方年表』 （平楽寺書店、初版1955年、2004年第35刷） ISBN 4831301205（宝慶）
李崇智『中国歴代年号考』（北京：中華書局，2001年修訂本） ISBN 7101025129 （宝義）
柏楊『中国歴史年表』（海口：海口出版社，2006年） ISBN 7544318656　（宝義）

関連項目

* 元号一覧 (中国)

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