室田真男

室田 真男

むろた まさお。
日本の教育工学者。生年は1963年と推定されている。専門分野は、教育情報ネットワーク、教育システム開発、そして教育工学である。現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授を務めている。1991年には東京工業大学より博士（工学）の学位を取得している。

略歴

室田真男氏は、静岡県立静岡高等学校を1982年に卒業した。その後、東京工業大学に進学し、1986年に工学部電子物理工学科を卒業。大学院では電気電子工学専攻に進み、1991年に博士課程を修了した。

大学院在学中の1990年から1991年にかけて、日本学術振興会の特別研究員として研究活動に従事した。

博士課程修了後の1991年4月からは、株式会社東芝の研究開発センターに籍を置き、1997年3月まで企業の研究所でキャリアを積んだ。

1997年4月、東京工業大学に戻り、大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻の助教授として教育・研究活動を再開した。2007年4月には、大学の組織改編に伴い、同専攻の准教授に名称変更となった。そして、2012年4月からは同学科の教授に昇任し、現在に至るまで教育と研究に力を注いでいる。

研究活動の一環として、海外での経験も豊富である。2011年には、7月から11月にかけてアメリカ合衆国のオレゴン州立大学にて客員研究員として滞在した。また、同年8月には、フィンランドのユヴァスキュラ大学で客員講師を務めている。

大学内では、教育に関わる重要な役割も担っている。2012年4月からは教職科目実施委員会委員長を務め、教員養成課程における科目の実施・運営に携わっている。さらに、2015年4月に開設された教育革新センターの兼務もしており、教育方法やシステムの改善・開発にも積極的に関与している。

長年にわたり、教育工学分野の研究と教育に専念しており、その知見を活かして次世代の研究者や教育者の育成に貢献している。

学会活動

室田真男氏は、教育工学および関連分野の学術活動にも積極的に参加し、国内外の主要な学会で重要な役職を歴任している。

日本教育工学会
理事（2007年〜2015年）
評議員（2003年〜2007年、2015年〜）
大会企画委員会委員長（2011年〜2013年）
電子情報通信学会
和文論文誌D編集委員会副委員長（2009年〜2010年）
IEEE Education Society
Japan Chapter Chair（2009年〜2011年）

これらの役職を通して、学会の運営や学術雑誌の編集、大会の企画などに深く関わり、関連分野の発展に貢献してきた。

受賞歴

その研究および学術活動における功績に対し、複数の賞を受賞している。

2011年: 電子情報通信学会情報・システムソサイエティ 活動功労賞
2012年: ICCE Best Physical Poster Design Award

これらの受賞は、教育情報ネットワークや教育システム開発といった専門分野における貢献や、学会活動への貢献が認められたものである。

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