室蘭送信所
室蘭送信所
室蘭送信所は、北海道の室蘭市に位置するテレビおよびラジオ放送の送信施設です。この送信所は測量山の頂上に設置されており、その電波は室蘭市内や周辺地域への放送を担っています。ここでは、室蘭市内に設置されたテレビ中継局やFMラジオ局についても詳しく説明します。
テレビジョン放送
室蘭送信所は、日胆地域（胆振総合振興局と日高振興局管内）における基幹送信所となっており、その位置から内浦湾の対岸、渡島半島からも受信可能です。従って、測量山から送信される電波は、噴火湾を挟んで北海道駒ヶ岳や亀田半島にまで届きます。これらの地域は本来函館放送局のエリアですが、UHF波が導入される以前は室蘭放送局の番組が受信されていました。そのため、森町、八雲町、椴法華町などには総合テレビ用の中継局が設置される事態となりました。
2007年には地上デジタル放送が開始され、NHK総合の放送では陸側が室蘭放送局の親局、海側が函館放送局の渡島中継局となるよう出力が調整されました。地上デジタルテレビ放送においては、NHK室蘭放送局にコールサインが割り当てられ、民放各局は中継局に区分されています。
地上デジタルテレビジョン放送
室蘭局は2007年5月23日に予備免許を取得し、同年10月1日から正式に放送を開始しました。渡島局も同様に試験放送を経て本放送を開始し、受信状況を改善するために一部チャンネルの変更が行われています。
地上アナログテレビジョン放送
2011年7月24日をもって、全ての地上アナログテレビ放送は終了しました。デジタル移行に伴い、アナログ設備は撤去され、デジタル専用施設のみが残されています。
FMラジオ放送
室蘭送信所にはNORTHWAVEの中継局は設けられていませんが、一部の番組はコミュニティFMであるFMびゅーによって再送信されています。2015年にはradikoを通じてすべての番組の配信も始まりました。
マルチメディア放送
2013年からモバキャスの放送が始まりましたが、2016年にはそのサービスが終了しました。
各中継局
室蘭市内にはいくつかの中継局も存在します。例えば、母恋中継局や知利別中継局は、測量山から届きにくい地域に向けて放送を行っています。これらの中継局は地上デジタル放送を基本に運用されており、各地で安定した受信状況を保つために設置されています。
また、室蘭陣屋中継局、輪西テレビ中継局も地域ごとのニーズに応じた放送を提供しています。これらの局も地上デジタル放送を行っており、各地の住民に情報を届ける役割を果たしています。
ラジオ送信所
室蘭市内にはAMラジオやコミュニティFMの送信所も立地しており、胆振・日高地方全域にわたる放送を行っています。特にNHKラジオ室蘭放送所やHBCラジオ室蘭送信所は地域内で強い影響力を持っています。
年表
室蘭送信所は、地域の情報発信拠点としての役割を果たし、多様なメディアを通じて市民に向けたサービスを提供しています。
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