宮内こずえ

宮内こずえ：女優から麻雀プロへ、そして多様な活躍の場へ

宮内こずえ（みやうち こずえ）は、1980年3月28日生まれの愛媛県松山市出身の女性プロ雀士であり、女優としても活躍するマルチな才能を持つ人物です。日本プロ麻雀連盟六段に所属し、2022年度からは四国支部長も務めています。

芸能界から麻雀界へ

芸能事務所所属中に「女優が麻雀プロ試験を受ける」という企画に参加し、見事合格。女優業とプロ雀士としての活動の両立が困難であったことから、芸能界を離れ、麻雀プロとしての道を歩むことを選択しました。

日本プロ麻雀連盟18期生としてデビュー。同期にはダンプ大橋、西川淳、日吉辰哉といった著名な雀士が名を連ねています。デビュー当時は「伝説の美少女」と呼ばれ、後に二階堂姉妹、和泉由希子と共に「連盟女流四天王」として麻雀界を代表する存在となりました。

数々のタイトルと輝かしい戦績

宮内こずえの麻雀スタイルはツモを重視する積極的なもので、その高いツモ和了率は彼女の大きな武器となっています。

2006年には「第4回さんクイーンカップ」と「第4回女流モンド21杯」で優勝を飾り、特に後者は女流プロにとって最高の栄誉であるテレビ対局での優勝という快挙でした。強豪女流プロたちを相手に勝ち抜いたこの勝利は、彼女の才能を世に知らしめることになりました。

2009年には再び「第7回さんクイーンカップ」と「第7回女流モンド21杯」で優勝。特に「第7回女流モンド21杯」では64.29％という驚異的なツモ和了率を記録し、その実力を証明しました。

その後も活躍は続き、2015年には「第10期女流桜花」でリーグ戦優勝、2016年には「第14期プロクイーン決定戦」で優勝を果たし、女流プロ史上初の2冠同時戴冠という偉業を達成しました。この偉業は、2024年現在でもごく少数の女流プロしか成し遂げていない稀有なものです。

2019年には「麻雀BATTLE ROYAL チーム・チャンピオンシップ2020」でチーム優勝、個人MVPを獲得するなど、チーム戦でもその実力を発揮しました。

2021年の麻雀最強戦では決勝戦に進出し、最強位まであと一歩のところまで迫るも惜しくも準優勝。この時の熱戦は、映画『麻雀最強戦 the movie』として作品化されています。

2023年にはMリーグ新規参入チームBEAST Japanextの選手選考オーディションに挑戦し、最終選考に残る活躍を見せました。

多彩な活動

麻雀プロとしての活動以外に、宮内こずえは女優としても数多くの作品に出演しています。映画『sWinG maN スイングマン』や『女流闘牌伝 aki -アキ-』、『麻雀最強戦 the movie』など、幅広いジャンルで活躍。また、Vシネマにも多数出演し、特に「むこうぶち」シリーズでは重要な役どころを演じています。

テレビ番組では「モンド21麻雀プロリーグ」、「天空麻雀」、「てんパイクイーン」などに出演し、メディアへの露出も多いです。さらに、CM出演やウェブテレビ、ウェブラジオなど、その活動は多岐にわたります。

2018年には麻雀の技術を解説した著書『手なりで勝つ! 宮内こずえの牌効率完全マスターBOOK』を出版。2013年には女流プロ写真集にも参加するなど、麻雀界への貢献も著しいです。

プライベートでは2020年に日本プロ麻雀連盟所属の田代航太郎氏と結婚しています。

リーグ戦所属クラス

鳳凰戦 C1リーグ (2024年8月現在)
女流桜花 Bリーグ (2024年9月現在)

獲得タイトル

女流桜花 (第10期)
プロクイーン (第14期)

主な戦績

第4回、第7回 女流モンド21杯 優勝
麻雀最強戦2021 女流プロMの城壁 優勝
第1期 日本女流麻雀選手権 優勝
第4回、第5回、第7回 麻雀さんクイーンカップ 優勝
* 麻雀BATTLE ROYAL チーム・チャンピオンシップ2020 チーム優勝、個人MVP

宮内こずえは、麻雀プロとして、女優として、そして多様な活動を通じて、その存在感を示し続けている稀有な存在です。彼女の今後の活躍にも目が離せません。

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