宮内庁管理部

宮内庁管理部について

宮内庁管理部は、宮内庁の内部部局の一つであり、宮内庁が所有する様々な施設の管理運営を担っています。長官官房が宮内庁全体の組織管理を行うのに対し、管理部は、より具体的な施設の維持管理を担当しています。

管理部の役割

管理部の長は管理部長であり、指定職5号俸が適用されます。管理部は、具体的には以下の施設の管理事務を行います。

皇居（吹上御苑、皇居東御苑を含む）：皇居内の施設や庭園の維持管理を行います。
御用邸：那須、須崎、葉山などの御用邸の管理を行います。
御料車：天皇や皇族が使用する自動車の管理、整備を行います。

特に、御料車の管理においては、専門的な資格を持つ職員が自動車班に所属しており、整備や車検を外部に委託せず、庁内の整備工場（関東運輸局東京運輸支局管轄）で行う点が特徴です。

管理部の組織

管理部は、以下の課や事務所で構成されています。

管理課：施設の総合的な管理を担当します。
工務課：施設の修繕や工事を担当します。
庭園課：庭園の維持管理を行います。
大膳課：皇室の食事に関する業務を担当します。
車馬課：御料車の管理や整備を担当します。
宮殿管理官：宮殿の管理を担当します。
那須御用邸管理事務所：那須御用邸の管理を行います。
須崎御用邸管理事務所：須崎御用邸の管理を行います。
葉山御用邸管理事務所：葉山御用邸の管理を行います。
皇居東御苑管理事務所：皇居東御苑の管理を行います。

著名な職員

管理部には、歴史的に著名な職員も多く在籍していました。

秋山徳蔵：元宮内省および宮内庁主厨長。大正天皇、昭和天皇に仕え、その料理の腕は「天皇の料理番」として広く知られています。
谷部金次郎：元大膳課和食担当。昭和天皇に仕え、和食の分野で活躍しました。
渡辺誠：元大膳課厨司。西洋料理担当。皇太子徳仁親王（現在の天皇陛下）に主厨として仕えました。

これらの職員は、それぞれの分野で卓越した技術と知識を持ち、皇室の食文化を支えてきました。

関連情報

宮内庁の組織や施設管理に関するより詳細な情報は、以下のリンクから確認できます。

大膳職
宮内庁ホームページ

管理部は、宮内庁の活動を支える上で、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。

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