宮出隆自

宮出隆自のプロフィール

宮出隆自（みやで りゅうじ）は、愛媛県宇和島市に生まれた1977年8月18日生まれの元プロ野球選手です。外野手、内野手、そして投手としてのキャリアを通じて、彼は東京ヤクルトスワローズと東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍しました。引退後は野球指導者として、現在はヤクルトの二軍打撃コーチを務めています。

来歴

プロ入り前

宮出は愛媛県立宇和島東高等学校でエースピッチャーとして名を馳せ、岩村明憲とバッテリーを組んでいました。1994年には甲子園大会に出場し、1安打を記録しました。高校での通算成績は34本塁打を誇ります。そして1995年のドラフトでヤクルトから2位指名を受け、契約金7000万円でプロ入りを果たしました。

ヤクルト時代

プロ入り後、宮出は1998年に一軍初先発を果たし、その試合で初勝利を獲得しました。1999年から2001年にかけては主に中継ぎ投手として活躍しましたが、膝の怪我に悩まされることとなります。その後、2002年からは持ち味の打撃を活かし外野手に転向しました。2003年には一軍に定着し、60試合で5本塁打を記録、特に地元松山での本塁打は印象深いものでした。

2004年には出場機会が減少しましたが、2005年から2006年にかけてはクラッチヒッターとしての地位を確立しました。2006年には134試合に出場し、打率.275、9本塁打、59打点の成績を残しました。この活躍で「宮出隆自Day」も設けられるなど、チーム内での評価も高まりました。2007年にはポジション変更が試みられましたが、怪我も影響して一塁手として出場することが多くなりました。

2008年から2009年には出場機会が減少し、チームの競争が厳しくなる中で、ヤクルトから楽天へのトレードが決まりました。

楽天時代

楽天に移籍後は苦しみながらも徐々に調子を上げ、2007年以来の本塁打を記録しました。また、若手の台頭により出場機会は減少しましたが、対左投手に強い打撃を見せました。2010年には成績不振が影響し出場機会が限られ、シーズン終了後には戦力外通告を受けました。

ヤクルト復帰

2011年に復帰したヤクルトでは、28試合に出場し、打率は.300を記録するなど健在ぶりを示しました。しかし、2012年のシーズンをもって引退することを発表し、最終試合で最後の打席を迎えた後、任意引退が公示されました。

引退後の活動

引退後はヤクルトの二軍打撃コーチとして始動し、2015年には一軍打撃コーチに昇格。2020年には一軍ヘッドコーチを務めるなど、指導者としてのキャリアを積んでいます。2022年からは再び二軍打撃コーチとして後進の育成に努めています。

人物

宮出は既婚で二人の子どもがあります。真面目で仲間からの信頼も厚く、その練習量はチーム内でも知られています。彼の打撃スタイルは強力で、一時は「ミヤジーニ」というニックネームでも呼ばれるなど、多くのファンに愛され続けました。移籍後の会見では、新たな気持ちで挑む決意を語り、真摯な姿勢が印象的です。

記録

• - 初登板：1998年4月5日、対読売ジャイアンツ
• - 初安打：1998年4月22日、対中日ドラゴンズ
• - 初本塁打：2003年5月25日、対阪神タイガース

まとめ

宮出隆自のプロ野球選手としてのキャリアは多岐にわたります。怪我やポジション変更などの困難を乗り越え、自身の成績を残し続けた彼の姿は、今も多くの人々に感動と勇気を与えています。

もう一度検索