宮城県道244号半田山下線

宮城県道244号半田山下線は、宮城県角田市と亘理郡山元町を結んでいた一般県道でしたが、2011年9月30日に廃止されました。

概要

実延長：4.603 km
起点：宮城県角田市藤田（半田）
終点：宮城県亘理郡山元町大平

角田市藤田（半田）で宮城県道28号丸森柴田線から分岐し、明通峠（あきどおしとうげ）を越えて亘理郡山元町の国道6号に至るルートでした。

路線認定と変遷

1983年1月11日付の宮城県告示により、それまでの県道角田山下線が3分割される形で認定されました。この路線の東側部分が宮城県道244号半田山下線となり、西側部分は宮城県道44号角田山元線、中間部分は宮城県道28号丸森角田線として、それぞれ主要地方道の指定を受けています。

バイパス建設と路線廃止

常磐自動車道・山元インターチェンジの供用開始に合わせて、現道の南側にバイパス道路が建設されました。このバイパスは2010年9月25日に開通し、宮城県道272号角田山下線として新たに路線認定されました。これに伴い、旧道にあたる宮城県道244号半田山下線は2011年9月30日に廃止されました。

地理

通過していた自治体

宮城県
角田市 - 亘理郡山元町

交差していた道路

宮城県道28号丸森柴田線（角田市）
国道6号（亘理郡山元町）

沿線

四方山（しほうざん、標高274m）

角田市と亘理郡山元町の境にある明通峠から町境に沿った山道を登ると、四方が見渡せる展望台があります。桜や紅葉の名所として知られていますが、太平洋戦争中は高射砲が設置されていた場所でもあります。1968年からは長距離対空通信施設が稼働していました。
* 四方山長寿の水

明通峠の角田市側に湧き出る清水です。かつては東屋があり、水を汲みに来る人々で賑わっていましたが、現在は地権者が自家水道として利用しているため、一般の人が水を汲むことはできなくなっています。

宮城県道244号半田山下線は短い路線でしたが、地域の生活を支え、美しい自然に恵まれた道でした。バイパスの開通によりその役割を終えましたが、かつてこの道を通った人々の記憶には、その風景が残っていることでしょう。

もう一度検索