宮崎安澄

宮崎安澄は、1975年3月3日生まれの日本の陸上競技選手です。中距離と長距離を専門とし、その才能は中学時代から開花しました。

中学時代

熊本県出身の宮崎は、熊本市立湖東中学校3年生の時に1500メートル走で日本中学新記録を樹立しました。さらに、1500mだけでなく、800m、3000m、5000mでも熊本県中学新記録を達成するという偉業を成し遂げました。全国都道府県対抗女子駅伝競走大会では、1989年から1990年にかけて連続で3区区間賞を獲得し、その実力を全国に知らしめました。

高校時代

筑紫女学園高等学校に進学した宮崎は、河村邦彦の指導の下、さらに成長を遂げます。高校在学中には、日本高校新記録を樹立しました。1990年の全国高校駅伝では、1区を鯉川なつえが、アンカーの5区を宮崎が担当しました。宮崎は区間4位にとどまりましたが、チームは総合3位に入賞しました。この大会には、山口衛里、鈴木真紀、久保田和恵、杉村奈美、徳田由美子、堤文子、山内美根子、盛山玲世など、後の陸上界を代表する選手たちが多数出場していました。

翌1991年の同大会では、宮崎は1区を走り、前年に鯉川なつえが樹立した区間記録に次ぐ歴代2位の記録で区間賞を獲得しました。この時、チームは2区の下司則子、3区の後藤由華子らの活躍もあり、初優勝を果たしました。1992年の同大会でも1区を走りましたが、区間4位に終わり、チームも総合4位となりました。この時期には、小川ミーナなど、後に活躍する選手たちと競い合っていました。

実業団時代

高校卒業後、宮崎はリクルート、積水化学工業に所属し、小出義雄の指導を受けました。世界クロスカントリー選手権大会には日本代表として出場しました。1998年の東京国際女子マラソンでは、浅利純子、市橋有里に次ぐ3位に入賞し、マラソンでも高い実力を見せました。1999年には、国際グランプリ陸上大阪大会にも出場しました。

宮崎安澄は、中学時代からその才能を発揮し、高校、実業団と日本の女子陸上界を牽引した選手の一人です。数々の記録と実績は、後進の選手たちに大きな影響を与えています。

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