山口衛里

山口衛里のプロフィール

基本情報

山口衛里（やまぐち えり、現姓・岡井）は、1973年1月14日生まれで、兵庫県加東市滝野地区出身の女子陸上競技選手です。彼女は特に長距離走とマラソンにおいて才能を発揮し、1990年代中盤から2000年代前半にかけて活躍を見せました。特に、2000年のシドニーオリンピックでは、日本代表として女子マラソンに出場し、7位という素晴らしい成績を収めています。

現役選手時代

山口は陸上の名門である兵庫県立西脇工業高校に通い、1989年に第1回全国高校女子駅伝大会、翌年の第2回大会にエース区間のランナーとして参加しました。高校卒業後、1991年にダイエーに入社し、その後、1993年に天満屋に移籍しました。ここで彼女はフルマラソンでの競技人生をスタートさせ、初マラソンでは2位を獲得するなど、順調なスタートを切りました。

しかし、けがやスランプに悩まされた時期もあり、一時は競技を辞めることも考えましたが、1998年にはトリノマラソンで4位入賞し、再び活躍の兆しを見せました。さらに、同年の北海道マラソンでは、当時の大会新記録を樹立し、初優勝を果たしました。2000年には、東京国際女子マラソンで自己最高記録を達成し、その後シドニーオリンピックの代表に選ばれました。

オリンピックでは、序盤から積極的な走りを見せるも、給水ポイントで転倒してしまいますが、逆境を乗り越え、7位でゴールしました。シドニーオリンピック後は怪我に悩まされ、引退を余儀なくされ、2005年には現役を終了しました。

現役引退後のキャリア

引退後、山口は陸上競技の指導者として新たな道を歩み始めます。2005年には岡山県立大学短期大学部に入学し、卒業後は天満屋女子陸上部でコーチを務めるようになりました。2009年からは岡山県チームの監督として活躍し、チームを過去最高順位に導くなど、その指導力を発揮しました。特に、2010年には岡山県チームを都道府県対抗女子駅伝で初優勝に導く快挙を成し遂げました。

2011年には、結婚を機に天満屋女子陸上部コーチを退任しましたが、その後もスポーツ解説者やコーチングスタッフとして活躍し続けています。2015年には環太平洋大学陸上部コーチおよび女子駅伝部監督に就任し、2020年には天満屋女子陸上競技部のヘッドコーチに就任しました。

記録

山口衛里の自己ベスト記録は、5000mが15分42秒30、10000mが32分07秒25、ハーフ[[マラソン]]が1時間10分4秒、マラソンは2時間22分12秒です。彼女の記録は、長距離走における彼女の実力を示すものであり、日本の女子マラソン界での地位を確固たるものにしました。

まとめ

山口衛里の競技者としての経歴とその後の指導者としての活動は、多くの若手選手にとってのロールモデルとなっています。彼女の貢献は、日本陸上競技界において色褪せることなく、今後の発展にも影響を与え続けます。

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