宮崎隆睦

宮崎隆睦：多彩な才能を持つサクソフォーン奏者

宮崎隆睦（みやざき たかひろ）は、1969年5月23日生まれ、兵庫県神戸市須磨区出身のサクソフォーン奏者です。A型の血液型で、その音楽性はジャズからフュージョン、ポップスまで幅広く、多くのファンを魅了しています。

音楽との出会いとバークリー留学

宮崎がサクソフォーンを始めたのは13歳の時。甲南中学校入学後、すぐにその魅力に取りつかれ、16歳になると地元のジャズクラブで演奏活動を開始しました。甲南大学経営学部卒業後、1992年9月に渡米し、バークリー音楽院に入学。3年間在学中に、ナタリー・コールやナット・アダレイといった著名なミュージシャンと共演する機会を得て、その才能を開花させました。

帰国後の活動とT-SQUAREへの加入

帰国後は、織田裕二や古内東子のツアーに参加するなど、幅広いジャンルで活躍。1997年には織田裕二の楽曲「Love Somebody」のPVにも出演しました。そして1998年、日本のフュージョン界を代表するバンド、T-SQUAREに加入。その卓越した演奏技術でバンドサウンドに新たな彩りを加えました。

ソロ活動とEWIへの挑戦

2000年にT-SQUAREを退団後は、ソロ活動を開始。以前から活動していたバンド「Back Bay Gang」も再始動させました。また、EWI（Electronic Wind Instrument）プレイヤーとしても知られており、T-SQUARE加入を機にEWIを始め、その可能性を追求しています。2010年にはEWI教則本『EWI MASTER BOOK』を出版するなど、後進の育成にも力を入れています。

多彩なプロジェクトと現在の活動

2004年には、高橋亜土とのユニット「A.O.I.」でCDをリリース。2006年には、T-SQUARE退団後初のソロアルバム『Nostalgia』を発表しました。青木智仁の新生バンドのサックス奏者としてもライブを行うなど、様々なプロジェクトに参加しています。近年では、スキマスイッチのサポートメンバーとして、ライブに参加し、ファンからは「宮様」の愛称で親しまれています。

使用楽器へのこだわり

宮崎は、EWI 5000、EWI USBなど複数のEWIを所有していますが、メインで使用しているのはEWI 4000です。また、サックスはヤナギサワを使用しており、ソプラノ、アルト、テナーの各モデルを愛用しています。マウスピースやリードにもこだわりを持ち、自身のサウンドを追求しています。

著書と音楽教育への貢献

演奏活動の傍ら、著書も多数発表しており、音楽教育にも貢献しています。ピーター・ウェニガーのファンクエチュードの翻訳や、EWI教則本、サックスのアドリブメソッドなど、幅広い内容の書籍を出版しています。

宮崎隆睦は、その卓越した演奏技術と多才な才能で、日本の音楽シーンに多大な影響を与え続けています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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