宮帯出版社

株式会社宮帯出版社

株式会社宮帯出版社は、京都府京都市上京区に本社を置く出版社で、東京にも支社があります。主に歴史や茶道、映画、刀剣、甲冑に関する書籍を発行しており、特にマニア向けの書籍を多数取り揃えています。自費出版や共同出版も手掛け、全国の書店に流通させることが特徴です。

沿革

この出版社は1995年に創業され、当初の社名は英伝社でした。2006年には茶道具商社の宮帯から出資を受け、現社名に改められました。設立者の宮下玄覇は、それ以来、茶道や歴史に特化した専門書を数多く刊行してきました。また、京都書院や刀剣春秋新聞社、啓草社、京都修学社など、著名な出版社の発売元としても知られています。

毎年刊行される『茶湯手帳』は茶人間での人気が高く、過去には京都のイベントダイアリー『京ごよみ手帳』も評判を呼びましたが、現在は休刊しています。2008年には東京支社、ミヤオビパブリッシングが設立され、さらなる発展を遂げています。2012年には「茶人叢書」「茶人ブックレット」シリーズの発行が始まり、2018年からは映画ムックシリーズ「フィルムメーカーズ」の続巻も刊行されています。事典や史料集も手がけており、幅広いジャンルをカバーしています。

所在地

本社は京都市上京区に位置し、東京支社は新宿区の四谷三丁目にあります。

主要出版物

宮帯出版社からはさまざまな書籍が出版されています。例えば、田中暁龍編の『輝資卿記　付 雅継卿記』、熊倉功夫による『石州流 大口樵翁茶書』、柏木輝久が監修した『大坂の陣 豊臣方人物事典』、白峰旬の『新解釈 関ヶ原合戦の真実』などがあります。また、戦国時代の武将に関するシリーズや茶道に関連する書籍も豊富に取り揃えています。

刀剣・甲冑シリーズ

刀剣や甲冑に関する書籍も多く、『織田信長・豊臣秀吉の刀剣と甲冑』や『上杉謙信・景勝と家中の武装』などが代表的です。戦国武将や歴史的人物に関する研究書や解説書は、研究者や一般の読者にとっても興味深い内容となっています。

現代文学や茶の湯

さらに、金子みすゞや宮沢賢治などの詩集、また、茶道に関する書籍も数多く刊行されています。茶書研究会による『茶書研究』や、宮下玄覇による編纂の『茶道実用手帳』など、茶道を志す人々にとって貴重な資料を提供しています。

まとめ

このように、株式会社宮帯出版社は歴史や文化、茶道に対する深い理解と専門性を持ち、多様な著作を通じて日本の文化を広めている出版社です。

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