宮本広志

宮本広志のプロフィールと棋歴

基本情報

宮本広志（みやもと ひろし）は、1986年1月27日に和歌山県西牟婁郡上富田町で生まれた将棋棋士である。森安正幸七段の門下生で、棋士番号は296。将棋のキャリアは父親からの指導によるもので、小学1年生の頃に始まった。

将棋との出会い

彼の将棋の道は、自身が小学1年生の時、父から教わることからスタートした。1999年には6級で奨励会に入会し、1級から初段に昇段するまでの時間は約2年を要した。その後は順調に昇進し、2005年3月には三段に昇段し、三段リーグに参加を果たす。

三段リーグの挑戦

三段リーグでの宮本は実力を発揮し、順調に勝ち越していった。しかし、プロ入りに必要な2位以内に入ることはなかなか難しく、2011年度のリーグでは年齢制限である26歳の壁に直面し、奨励会の退会危機を迎えた。彼は最終日を3番手で迎えたが、連敗し8位でフィニッシュ、次点獲得のチャンスを逃した。

その後の第51回リーグでは序盤から好調を保っていたが、最終局で敗北し4位に終わった。第52回では最終日は好条件で迎えたものの、またも最終局で敗退し、次点は獲得したものの2位以内には入れなかった。第53回では窮地に立たされたが、最終的には連勝して10勝8敗の成績を収めた。

そして第54回リーグでは初めての連勝を果たし、28歳で四段に昇段を決めた。この昇段は、三段リーグを介した場合の最高齢記録である。彼の三段リーグ在籍期間は通算18期に及び、184勝140敗という勝率.568を記録した。

プロ入り後の活躍

2014年には四段に昇段し、プロ棋士としての道を歩み始める。2015年度には第86期棋聖戦で6連勝を記録し、決勝トーナメントに進出。しかし、ここでは稲葉陽八段に敗れることとなった。また、同年のC級2組順位戦では9勝1敗で1位となり、C級1組に昇級、ついで五段に昇段を果たした。

2017年度にはNHK杯将棋トーナメントに初出場し、藤井猛九段に勝利するも三浦弘行九段に敗北。2019年度には第27回銀河戦決勝トーナメントに進出するも、髙見泰地に敗れた。

棋風と特性

宮本は振り飛車を得意とし、力戦や乱戦に強い棋士として知られている。序中盤で逆境に立たされても、終盤での逆転劇を演じることが多く、観客を魅了している。また、相手が振り飛車型の棋士であれば、相振飛車を選択することも多い。

プライベートと人物像

愛称として「もっち」や「みやもっちゃん」が用いられ、名前が似た本宮ひろ志から「サラ金」と呼ばれることもある。宮本は将棋教室を運営し、将棋の普及に力を入れる姿勢でも知られている。また、自らのTwitterや、様々なイベントでの笑顔の写真が多く、親しみやすいキャラクターである。

2020年9月1日には一般の女性と入籍し、プライベートでも充実した生活を送っている。彼の棋士としての成績や人柄は、将棋界においても高く評価されており、今後の活躍が期待される。

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