宮里侑樹

宮里 侑樹（みやざと ゆうき）

プロラグビー選手として、ジャパンラグビーリーグワンの舞台で活躍する宮里 侑樹は、1997年1月6日に沖縄県で生を受けました。南国育ちの彼は、現在、三菱重工相模原ダイナボアーズの一員として、グラウンドを駆け巡っています。彼のキャリアは、独特なバックグラウンドを持つことから始まります。

ラグビーとの出会いとキャリアの礎

宮里選手のラグビー人生は、まず一般的な15人制ではなく、10人制ラグビーという形式から始まりました。この経験が、その後の彼のプレースタイルやラグビー観にどのように影響を与えたのかは興味深い点です。沖縄県で育った彼は、地元・沖縄県立名護商工高等学校でラグビーの技術を磨きました。高校卒業後、さらなるレベルアップを目指し、ラグビーの名門として知られる早稲田大学へと進学します。

早稲田大学での飛躍

2015年に早稲田大学の門を叩いた宮里選手は、伝統あるラグビー蹴球部の一員として、鍛錬の日々を送りました。大学在学期間は2019年までの4年間。この間、彼はフッカーというポジションで自身のスキルを磨き上げました。フッカーはスクラムの最前列中央に位置し、ラインアウトではボールを投入するなど、チームプレーにおいて極めて重要な役割を担います。身長175cm、体重110kgという彼の体格は、このポジションにふさわしい強さと安定性をもたらしています。早稲田大学時代には、桑山聖生氏、佐藤真吾氏、松井丈典氏といった同級生たちと共に汗を流し、互いを高め合った経験も、現在の彼を形成する上で貴重な財産となっています。

プロキャリアのスタートと公式戦デビュー

大学を卒業した2019年、宮里侑樹はプロラグビー選手としての道を歩み始めます。彼が加入したのは、当時のジャパンラグビートップリーグに所属していた三菱重工相模原ダイナボアーズでした。新たな環境に身を置き、プロのレベルでの挑戦が始まりました。そして、プロ入り後間もない2020年1月12日、彼は記念すべき瞬間を迎えます。ジャパンラグビートップリーグ2020の第1節、NTTドコモレッドハリケーンズ（現在のレッドハリケーンズ大阪）戦において、途中出場ながら公式戦への初出場を果たしたのです。これは、長年の努力が実を結び、国内最高峰の舞台に立った証となりました。

現在、そしてこれから

三菱重工相模原ダイナボアーズは、その後、ジャパンラグビーリーグワンへと移行し、宮里選手も引き続きチームの主力選手の一人として活動しています。フッカーとして、セットプレーや密集での激しいプレーにおいてチームを支え、その存在感を発揮しています。沖縄でラグビーと出会い、名門大学で腕を磨き、プロの舞台へと駆け上がった宮里侑樹選手。これまでの経験を糧に、ジャパンラグビーリーグワンのグラウンドでさらなる活躍が期待されています。

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