宮﨑充登

宮崎充登のプロフィール

宮崎充登（みやざき みちと）は、1978年9月6日生まれの元プロ野球選手で、和歌山県岩出市の出身です。ポジションは投手で、右投右打の選手でした。彼の野球人生は、学生時代の輝かしい成績から始まり、プロの舞台での努力と挑戦が続くものでした。

経歴の始まり

宮崎は智弁和歌山高校に在籍していた1996年に春・夏の甲子園大会に出場しました。春の大会ではチームが準優勝を果たしましたが、当時のエースピッチャー、髙塚信幸を支える形で出場機会は限られていました。夏の大会では初戦にリリーフ登板するも敗戦し、甲子園での成功には恵まれませんでした。この高校時代に彼の最速は142km/hに達しましたが、プロへの道を進むきっかけにはなりませんでした。

高校卒業後は、本田技研工業に入社し、鈴鹿野球部でプレー。1999年にはシドニーオリンピックの候補選手としてプロキャンプに参加し、広島東洋カープのキャンプにも参加。そこで、コーチのアドバイスを受けてフォームをスリークォーターに変えることで、球速が150km/hを超えるようになり、プロ入りへの道が開けました。

プロ入りの道

2006年11月6日には鈴鹿市での記者会見で広島東洋カープへの入団を発表しました。この時、彼は「ストレートで打者を抑え、2桁勝利を目指したい」と語り、意気込みを見せました。入団時点で子どもを持つ家庭人でもあり、プロ野球界では珍しい子連れ入団としても注目されました。

プロキャリアのスタート

宮崎は2007年の開幕戦で阪神タイガース戦にリリーフとして出場し、これが彼のプロデビューとなりました。初登板の試合では結果を残せず敗戦投手となりますが、その後の4月4日の横浜ベイスターズ戦で初勝利を挙げます。しかし、その後数試合では失敗を重ね、一時は二軍降格となる苦しい時期も経験しました。

二軍での練習を経て再昇格を果たすと、先発ローテーションに入りました。特に、2007年9月29日の阪神タイガースとの試合では7回2/3を投げてわずか2失点という自身最高のピッチングを披露し、先発初勝利を挙げました。

投手としてのスタイル

宮崎選手の投球スタイルは、スリークォーターから放たれる最速153km/hのストレートと特徴的な高速スライダーが武器でした。他にもフォークやシュート、カーブなど多彩な球種を持っていましたが、特にスライダーがキレよく、彼の持ち味とされました。ただ、フォークに関しては制球力に課題があり、あまり使用しない傾向がありました。

現役引退後の活動

2011年に球団から戦力外通告を受けた宮崎は現役を引退。以降は指導者としての道を歩み始め、2014年からは永和商事ウイングで投手コーチを務めました。2017年には学生野球資格を回復し、学生選手への指導が可能となります。

2020年には永和商事ウイングが休部となり、コーチを退任。その後、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校でコーチとして活動し、2023年には監督に就任しましたが、同年9月30日をもって退任しました。

宮崎充登のまとめ

宮崎充登は、高校からプロに至るまで波乱万丈なキャリアを誇り、多くの努力と試行錯誤を経て成長した選手です。彼の経験は、今後も多くの若手選手にとって貴重な学びとなり続けることでしょう。

もう一度検索