富吉検車区

富吉検車区：近鉄名古屋線の車両基地

富吉検車区は、愛知県海部郡蟹江町に位置し、近鉄名古屋線富吉駅に隣接する車両基地です。電略記号は「トシ」で、名古屋線系統の車両基地として重要な役割を担っています。

概要

1967年に開設された富吉検車区は、約4万1600平方メートルの敷地面積を有し、最大133両の車両を収容できます。配下には富吉車庫と米野車庫（名古屋市中村区）があり、米野車庫は特急列車の名古屋口での折り返しに特化しています。かつては一般車両も配置されていましたが、富吉検車区の開設に伴い転属しました。

名古屋線系統の車庫としては、他に明星検車区明星車庫（三重県多気郡明和町）や、車両配置のない明星検車区白塚車庫（三重県津市）があります。過去には大垣車庫（岐阜県大垣市）と内部車庫（三重県四日市市）も配下にありましたが、公有民営方式への移行に伴い、それぞれ養老線管理機構と四日市市に移管されました。

地理的な特徴として、富吉検車区の敷地内には蟹江町と愛西市の境界線があり、大部分は蟹江町に位置していますが、列車区の建屋部分は愛西市に存在します。

配置系列

富吉検車区には、「アーバンライナーnext／plus」全編成を含む特急用車両や、名古屋線所属の一般車両、団体専用車両が配置されています。特急車両の「ひのとり」や「アーバンライナー」、団体専用車両は、大阪線での定期列車や貸切列車にも使用されます。

2025年2月23日現在の主な配置車両は以下の通りです。

特急・団体用車両

21000系アーバンライナーplus
21020系アーバンライナーnext
22000系ACEの一部
22600系Aceの一部
15400系かぎろひ
80000系ひのとり一部

一般車両

1200系の一部
1233系
1400系の一部
1430系
1810系
2000系
2410系の一部
2430系の一部
2610系のL/Cカー|L_Cカー仕様車
2800系の一部
5200系の名古屋線充当車両
5800系の一部
9000系

事業用車

モト90形の一部

過去の配置系列

富吉検車区には、過去に以下の系列の車両も配置されていました。

特急車両

10400系
11400系の一部
12000系

一般車両

1000系の4両編成車
1480系の一部
1600系の一部
2050系
2470系
2600系の一部
2680系

事業用車両

モワ24系はかるくん

養老鉄道車両

600系

特殊狭軌線

260系
270系

参考文献

交友社『鉄道ファン』
付録小冊子「大手私鉄車両ファイル 車両配置表&車両データバンク」各号

関連項目

五位堂検修車庫
塩浜検修車庫
高安検修センター
高安検車区
白塚検車区
明星検車区
西大寺検車区
東花園検車区
古市検車区
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