富士大学硬式野球部

富士大学硬式野球部

富士大学硬式野球部は、北東北大学野球連盟に属し、岩手県花巻市を拠点に活動する大学野球チームです。1965年に創設されたこのチームは、もともとは奥州大学硬式野球部としてスタートし、1976年には現在の名称に変更されました。

歴史と成績

チームは1991年に北東北大学野球連盟が結成されると同時に加盟し、その後のリーグの発展に寄与しています。1997年には春季リーグで初優勝を飾り、このリーグにおいては最も低い順位でも4位に留まり、1部から降格したことがない実力を誇ります。

1990年代には青森大学が強力な存在であったものの、富士大学はその後、プロ選手の中嶋愛和監督の指導を受け、チームの強化に努めました。特に2009年に青木久典監督が就任した際には、チームは急速に力をつけ、全日本大学野球選手権大会では準優勝を果たしました。この大会では法政大学に敗れてしまいましたが、八戸大学との競い合いによって新たな強豪としての地位を確立しました。

2014年には青木監督が母校の法政大学の監督に就任し、OBの豊田圭史が新たに指揮を執ることとなりました。豊田監督の就任以降は、2018年秋までの10シーズン連続優勝を達成し、連盟記録を更新しました。また、その後も4連覇を果たし、輝かしい黄金期を築いています。

2012年の秋においては、山川穂高選手や外崎修汰選手らを中心に、明治神宮野球大会に出場。初戦で国際武道大学を3-0で下し、先発の多和田真三郎選手がノーヒットノーランを達成する快挙もありました。準決勝では法政大学に接戦の末、延長10回で敗れましたが、その強さを印象付けました。

2023年には全日本大学野球選手権大会準決勝で青山学院大学に敗れたものの、同年の秋の明治神宮野球大会でも再び青山学院大学と対戦し、接戦の末に惜しくも準優勝となりました。近年では同地域の東北福祉大学や八戸学院大学が強化を進め、選手を全国から集める中で、富士大学もその仲間入りを果たしています。

主な記録

• - 北東北大学野球リーグ 優勝 21回
• - 10連覇（2018年秋まで）
• - 全日本大学野球選手権大会 出場 13回、準優勝 1回（2009年）
• - 明治神宮野球大会・大学の部 出場 5回、ベスト4 1回（2012年）

主な出身者

富士大学からは多くのプロ選手が誕生しています。例えば、元阪神タイガースの橋本大祐選手や福岡ソフトバンクホークスの山川穂高選手、さらには埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手などが代表的です。また、相原勝幸選手やディエゴ・フランカ選手もその名を刻んでいます。これらの選手たちの活躍は、富士大学硬式野球部の存在をさらに際立たせる要因となっています。

以上のように、富士大学硬式野球部はその長い歴史と数多くの記録から、日本の大学野球界で強豪としての地位を確立していることが分かります。

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