富士由比バイパス

富士由比バイパス

富士由比バイパスは、静岡県富士市の市街地を迂回する形で、今井から静岡市清水区興津東町に至る総延長21.4 kmの国道1号のバイパス道路です。1993年に旧道の国道としての指定が解除され、正式に現道となりました。この道路は、交通の円滑化を目的として整備され、多くの車両が利用します。

概要

富士由比バイパスの起点は富士市今井、終点は静岡市清水区興津東町です。道路は主に平面交差部が続く富士市内を通り、新富士川橋から清水区蒲原地区内までは立体交差となっています。全体としては4車線から6車線の規模を持ち、車線数や交差点の形態に応じて段階的に開通されてきました。特に清水区由比地区内の区間は信号が比較的少なく、交通の流れがスムーズです。

また、富士由比バイパスは自動車専用道路ではないため、原付車両の通行が許可されていますが、自転車や歩行者は通行できない規定になっています。富士市内では平面交差が多く、特に宮島東交差点では慢性的な渋滞が発生しており、2008年の改良工事によって上り線が3車線に拡幅されましたが、依然として渋滞の問題は解消されていないのが現状です。

歴史

富士由比バイパスの建設は1969年に始まり、1972年には富士市前田から由比町寺尾間が暫定2車線で開通しました。その後、1975年には富士東ICから鮫島間が暫定2車線で全通し、新富士川橋は24時間営業を開始しました。1982年には新富士川橋から由比町寺尾間が4車線に拡幅され、1992年には新富士川橋が無料化されました。1993年には本線に昇格し、旧道は別の県道および国道に降格されました。

1999年に田子の浦高架橋の4車線化工事が始まった後、2003年には全線が4車線に完成しました。その後も様々な拡幅工事が行われ、2014年には寺尾交差点が立体化されるなど、交通の利便性が向上しています。

接続するバイパス及び道路

富士由比バイパスは、沼津バイパスから分岐し、静清バイパスへと接続します。このため、東京方面から大阪方面への流れを円滑にする役割も果たしています。

地理と施設

このバイパスは、静岡県富士市から静岡市の清水区にかけての地域を通ります。主なトンネルや橋には、富士東立体区間に含まれる複数の橋や、新富士川橋、由比川橋などがあります。これらの河川や陸上交通との接続部分は特に重要な役割を果たしています。また、道の駅富士もバイパスの一部に存在し、地域の交通の中継地点として機能しています。

富士由比バイパスは、その設計と建設段階において多くの工夫が凝らされており、従来の交通問題を改善するために建設された道路です。今日ではこのバイパスを利用することで、地域間のアクセスが良好になり、静岡県内の重要な交通路の一つとなっています。

もう一度検索