富士見町市之木場

富士見町市之木場

富士見町市之木場（ふじみまちいちのきば）は、群馬県前橋市に属する地域の一つです。かつて勢多郡富士見村の大字であった地域を引き継いでいます。2013年時点の面積は1.22平方キロメートルです。郵便番号は371-0106となっています。

地理

前橋市の北部、雄大な赤城山の南西に広がる裾野部に位置しています。概ね標高300メートルから400メートル付近の地域であり、自然豊かな環境が特徴です。

歴史と変遷

市之木場という地名は江戸時代頃には既に存在していたとされています。歴史的には、寛永12年（1635年）からは前橋藩の領地として支配されていました。

近代に入り、市町村制が施行された1889年には、市之木場村は近隣の13村と合併し、南勢多郡富士見村が誕生しました。これにより、この地域は群馬県南勢多郡富士見村大字市之木場となりました。その後、1896年の郡統合によって、勢多郡に所属が変更され、勢多郡富士見村大字市之木場として歩みます。

地域にとって重要な交通インフラの整備も進みました。1993年4月1日には、地域内を通過していた群馬県道大間々宮城子持線が国道353号に昇格し、市之木場にとって初めて国道が通る事態となりました。

時代の流れと共に自治体の枠組みも変わり、2009年には富士見村が前橋市に編入合併されました。これに伴い、住所表記も変更され、現在の群馬県前橋市富士見町市之木場となりました。この地名変更は、旧村名であった「富士見村」が前橋市の一部となった際に「富士見町」となり、その後に大字名が続くという形で整理されたものです。

近年では、地域一帯の取り組みが国際的にも評価されています。2017年5月12日には、当町を含む前橋・赤城地域が、スローな生き方を推進する国際組織であるチッタスロー国際連盟に加盟しました。

交通

地域内に鉄道駅は存在しませんが、公共交通としては関越交通が運行する「るんるんバス」が利用可能です。このバスはデマンドバス方式を採用しており、利用者の予約に応じて運行されます。

道路については、地域の中央部を国道353号が南北に縦断しています。また、この国道353号のバイパスである市之木場バイパスの起点もこの地域に位置しており、交通の要衝としての機能も担っています。

施設と防災

地域住民の交流や活動の拠点として、市之木場住民センターが設けられています。

災害時の避難については、当町が避難対象区域となった場合の指定避難所は、隣接する富士見町石井にある前橋市立石井小学校となっています。

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