富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ

株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリについて

株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ（FUJITSU SOCIAL SCIENCE LABORATORY LIMITED）は、かつて存在したシステムインテグレーションサービスおよびソフトウェア開発を主な事業とする企業でした。富士通株式会社の完全子会社として、そのグループの一翼を担っていましたが、2021年4月1日に富士通株式会社へ吸収合併され、その歴史に幕を閉じました。

沿革

同社の歴史は1972年7月、株式会社ソーシアルサイエンスラボラトリの設立から始まります。設立当初は独立した企業でしたが、1975年12月には富士通株式会社が資本参加し、富士通グループの一員となりました。その後、1976年には日本電信電話公社（現在のNTTグループ）向けに「DIPS」の開発業務に参入し、1978年にはユーザアプリケーション開発へと事業を拡大しました。

1982年には、現在の社名である株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリに社名を変更。1990年には通商産業大臣認定の『システムインテグレータ』の資格を取得し、その技術力を公的に認められました。

事業拠点の拡大も積極的に行われ、1991年3月には名古屋システムセンター、同年12月には大阪システムセンターを開設。1993年5月には富士通と共同で富士通ミドルウェア(FMW)を設立するなど、事業領域の拡大にも貢献しました。

本社機能も強化され、1995年7月には本社を川崎市中原区の武蔵小杉タワープレイスへ移転。品質管理体制の強化も進められ、1996年7月にはISO 9001認証を取得。2000年3月にはISO 14001認証も取得し、環境への配慮も重視する姿勢を示しました。

2000年11月にはソリューション商品体系『Powered Solution』を発表し、顧客へのより高度なソリューション提供を目指しました。その後も、2003年7月にはBS7799およびISMS認証、2006年にはISO27001認証、2008年にはPMS認証およびIMS認証を取得するなど、セキュリティおよび品質管理体制の強化に努めました。2011年には、情報セキュリティ格付「A+is（シングル・エー・プラス）」を取得し、そのセキュリティレベルの高さを客観的に評価されました。

一方、2012年には「ブラック企業大賞2012」において「業界賞」をフォーカスシステムズとともに受賞するという、企業としての課題も抱えていた時期もありました。しかし、その後も事業は継続され、2017年7月には株式会社富士通SSLハーモニーを設立するなど、組織再編も行われました。最終的に、2021年4月1日に富士通株式会社に吸収合併され、法人としての歴史を終えました。

事業所

吸収合併される直前の時点での主な事業所は以下の通りでした。

本社：神奈川県川崎市中原区
関西事業所：大阪府大阪市中央区
東海事業所：愛知県名古屋市中村区
東海事業所 刈谷分室：愛知県刈谷市相生町

関連情報

親会社: 富士通株式会社
関連会社: システムズ・フォーミュレート

外部リンク

* 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ

この情報は、同社が過去に展開していた事業活動を理解する上で役立つでしょう。

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