富士通陸上競技部

富士通陸上競技部について

概要

富士通陸上競技部は1990年に、当社の全国各地に存在した陸上競技部を統合し、川崎工場内に創設されました。この部は、会社が指定した強化運動部としての位置付けであり、最初の監督には木内敏夫が就任しました。

創部当初は等々力陸上競技場や多摩川河川敷などで練習を行っていました。また、千葉県を合宿地として選び、練習環境を整えてきました。1997年には千葉市に活動拠点を移し、現在は美浜区にある幕張システムラボラトリを拠点としています。さらに、2026年4月には再び神奈川県川崎市に拠点を移す予定です。

実績と受賞歴

富士通陸上競技部は、2008年にJOCスポーツ賞の「トップアスリートサポート賞」と「優秀団体賞」を受賞しました。この部はオリンピックにも積極的に参加しており、1992年のバルセロナ大会以降、2024年のパリ大会まで続けて日本代表選手を輩出しています。特に、2008年の北京大会では男子4×100mリレーにおいて銅メダルを獲得し、その後銀メダルに繰り上げられました。ロンドン大会にも多くの選手が参加し、国際的な活躍を見せています。

また、パラリンピックにおいては、2020年の東京大会でチーム初の日本代表選手を輩出し、大きな成果を上げています。

国内競技における成績

富士通陸上競技部は、全日本実業団対抗陸上競技選手権大会団体の部で、2007年から2012年までの6年間連続で優勝を果たしました。また、元日の全日本実業団対抗駅伝競走大会（通称ニューイヤー駅伝）には、1991年から2019年まで持続的に出場し、2000年と2009年に2度優勝しています。2020年には東日本予選会で17位の成績を残し、創部以来初めて本戦出場を逃しましたが、翌年には3度目の優勝を手にしました。ただし、この時に授与された優勝旗が社によって紛失されてしまうという事態も発生しています。

所属選手とスタッフ

富士通陸上競技部の陣営は、福嶋正選手が総監督兼マラソン担当として部を指導し、他に監督の髙橋健一や部長の林恒雄、後援会長の国分出など、各ブロックには専門の長も含まれています。長距離は三代直樹がブロック長を務め、競歩ブロックには今村文男が長を務めています。さらに、各種目ごとに強力な選手たちが揃っています。

選手には、短距離選手の石川周平や岸本鷹幸、長距離選手には中村匠吾、女子選手には田中佑美などが名を連ねています。また、過去には多くの著名な選手も在籍しており、豊富な実績が光ります。

まとめ

富士通陸上競技部は、創設から現在に至るまで、多くの大会で素晴らしい成績を上げ、国内外の陸上競技において重要な役割を果たしています。今後も選手たちのさらなる活躍が期待され、陸上競技の発展に貢献していくことでしょう。

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