富士養鱒場

富士養鱒場の概要

富士養鱒場（ふじようそんじょう）は、静岡県富士宮市の猪之頭地区に位置する水産試験場です。1936年に開設されて以来、ニジマスの養殖を中心に、各種魚類の種苗生産と供給に力を入れてきました。ここでは、マス類の増養殖に関する研究も行われており、静岡県内外から多くの注目を集めています。

施設の特徴

富士養鱒場の敷地面積は約45,553平方メートルと広大で、さまざまな施設が整っています。中でも、訪れる人々が楽しめるのが釣り堀です。有料ですが、ニジマス釣りを楽しむことができ、家族連れや友人同士でのレジャーとして人気を集めています。釣ったニジマスをその場で味わえるサービスも魅力的です。

釣り堀の管理棟には、淡水魚の飼育水槽や、マス類に関する展示パネルが設置されています。ここでは、訪問者がマス類についての知識を深めることができるよう、さまざまな資料に触れることができます。

飲食施設の変遷

かつては、敷地内に「鱒の家」という飲食店が存在し、富士養鱒場で育てられた新鮮なニジマスを使ったメニューが提供されていました。しかし、2012年に閉店し、その後2013年に新たな業者による営業が再開されましたが、経営が厳しくなり、2014年には再度閉店してしまいました。現在は飲食施設は存在しませんが、施設を訪れた際には釣り堀で獲った魚を料理する楽しみがあります。

アクセスと周辺観光

富士養鱒場へのアクセスは、富士宮駅からタクシーでおよそ40分ですが、日中には富士宮駅から猪之頭地区行きの路線バスも数本運行されています。施設には無料の駐車場も完備されており、最大30台まで駐車可能です。

周辺には観光名所が豊富にあります。特に朝霧高原や、田貫湖、白糸の滝、音止めの滝、陣馬の滝、大石寺といった自然の名所が点在し、観光スポットとしても訪れる価値があります。また、富士山の絶景も楽しむことができるため、アウトドアや観光を兼ねて訪問する方にもお勧めです。

まとめ

富士養鱒場は、静岡県の自然を感じながらニジマス釣りや魚類の学びを楽しむことができる場所です。昭和11年からの歴史を持つこの養鱒場は、今後も地元の水産業に貢献し続ける重要な施設として、多くの釣りファンや観光客に愛されることでしょう。

もう一度検索