富山労災病院

富山労災病院の概要

富山労災病院は富山県魚津市にあり、独立行政法人労働者健康安全機構が運営する医療機関です。この病院は全国に展開する労災病院の一つであり、地域がん診療連携拠点病院としても指定されています。

病院の施設と構造

現在の病棟は2016年11月に完成したもので、地上6階建ての鉄筋コンクリート造りです。延床面積は23,000平方メートルと広く、富山県内で初めて全館免震構造を導入していることが特徴とされています。総事業費は約86億円で、非常用電源が72時間運転可能な燃料を備蓄しており、地震や災害が発生しても医療サービスを続けられる体制が整っています。この新しい病棟は2016年11月7日から運用を開始し、高水準な医療を提供しています。

沿革

富山労災病院の歴史は1953年に遡ります。この年、魚津市で誘致運動が始まり、1955年には労働省により同地に建設が決定されました。着工は1956年2月に行われ、1958年には初代本館が一部竣工し、内科、外科、整形外科の診療を開始しました。病床数が順次増えていった結果、1959年4月には200床を超え、さらに院内の各施設が整備されていきました。

1975年には職員宿舎が完成し、1980年代にはCT棟や新館などの増築が行われ、医療機器の充実化が図られました。2016年の新病棟完成以降も、院内での急患センター開設など、地域医療に貢献するための取り組みが続けられています。

診療科目

富山労災病院では、以下の診療科が設置されています：

• - 内科
• - 小児科
• - 外科
• - 整形外科
• - 形成外科
• - 脳神経外科
• - 皮膚科
• - 泌尿器科
• - 産婦人科
• - 眼科
• - 耳鼻咽喉科
• - リハビリテーション科
• - 放射線科
• - 麻酔科

また、健康診断や各種センター（勤労者予防医療部、アスベスト疾患センターなど）も存在し、多角的な医療サービスが提供されています。

医療機器

さらに、病院内には最先端の医療機器が導入されており、MRI、CT（2台）、リニアック、ガンマーカメラ、血管造影撮影装置などが利用可能です。これにより、患者の診断や治療において高い精度を誇る医療が実現されています。

交通アクセス

富山労災病院へのアクセスは便利で、魚津駅や新魚津駅からは病院バスやタクシーを利用することで約10分で到着します。また、北陸自動車道の魚津インターチェンジからも約10分ほどでアクセスでき、地域住民にとって通院しやすい立地となっています。

まとめ

富山労災病院は、地域に根ざした医療を提供することを目指し、最新の医療設備と専門医による診療を行っています。災害にも強い施設と各診療科の充実により、多くの患者が信頼して受診できる医療機関です。

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