富山市立大久保小学校

富山県富山市に所在する公立の小学校として、富山市立大久保小学校（とやましりつ おおくぼしょうがっこう）は地域の教育を担っています。この学校は、長年にわたり施設整備を進め、児童たちが安全で快適な環境で学ぶことができるよう努めてきました。

沿革

大久保小学校の歴史は、施設の拡充の歩みでもあります。まず、1943年4月には初代のプールが完成し、夏場の体育活動の基盤が築かれました。戦後間もない1951年には、給食室が設置され、成長期の子どもたちにとって重要な学校給食が開始されました。プールの整備はその後も続けられ、1956年には2代目となるプールが竣工し、水泳学習の環境が整えられました。

学校の中心となる校舎は、複数回にわたって建設・増築されました。1959年11月2日には、鉄筋コンクリート造り3階建ての主要校舎が完成。この建物は総面積1,023平方メートルを有し、当時の学校規模に応じた教室などを備えていました。続いて、1962年10月には校舎の第2期工事が完了し、さらなる生徒数の増加に対応できる体制が整えられました。学校の運営を支える管理棟は、1966年1月13日に使用が開始されました（建設自体は1965年12月末に完了）。これも鉄筋コンクリート造りの2階建ての建物でした。

1970年代に入ると、教育内容の多様化や質の向上に対応するための施設整備が進みました。1975年10月には、音楽教育のための音楽室が増築され、児童の感性を育む環境が強化されました。同時に、学校への出入り口である児童玄関も新設され、利便性が向上しました。運動環境の整備も進み、1976年6月にはグラウンドに夜間照明設備が設置され、夕方や夜間でも安全に利用できるようになりました。また、雪国である富山の特性を活かし、1977年12月には校内にスキー山が構築され、冬期間の遊びや体育の授業に活用されることになりました。

1978年以降も、既存施設の改築や新しい学習スペースの設置が進められました。1978年12月には、学校に隣接する幼稚園の施設と、生活科や家庭科の学習に用いられる家庭科室が改築され、より現代的な教育ニーズに応えられるようになりました。さらに翌年の1979年12月には、給食室、ランチルーム、理科室、図書室といった重要な特別教室や給食関連施設が一斉に改築され、学習環境と食事環境が大幅に改善されました。

1980年代は、児童の健康と遊びを促進する施設が中心的に整備されました。1980年7月には、校舎の裏手に「わんぱくランド」と名付けられたエリアが完成。ここにはアスレチックや様々な遊具が設置され、子どもたちが体を動かして遊べる楽しい空間が生まれました。学校行事や体育の授業に不可欠な体育館は、1985年12月に待望の竣工を迎えました。これにより、悪天候時でも体育活動や集会などが円滑に行えるようになり、学校の活動の幅が大きく広がりました。体育館の完成と同時期に、グラウンドの造成工事も完了し、運動場全体の環境が整備されました。

1990年代にも施設整備は続き、教育環境の更なる向上が図られました。1990年8月には、最新の設備を備えた3代目となるプールが完成し、より安全で快適な水泳指導が可能になりました。1991年には、学校敷地内または近隣に「せせらぎ公園」が完成し、自然に触れ合える憩いの空間が提供されました。そして、1995年には教室棟全体の大規模な改造工事が完了し、普通教室を中心とした学習空間の質的な向上が図られ、快適な学習環境が整備されました。

通学区域

本校が児童たちの通学区域として指定しているのは、以下の地域です。

上大久保 5区、上大久保 6区
上大久保泉町
下大久保 1区から下大久保 6区まで
下大久保東ケ丘
下大久保新町
若草町
新村
合田
東大久保
中大久保
神通
塩
下大久保緑町
大久保新町
* 下大久保若葉台

これらの地域から、毎朝子どもたちが元気に登校しています。

主な進学先

本校を卒業した児童の多くは、同じ富山市内にある富山市立大沢野中学校に進学します。小中学校連携のもと、地域の子どもたちの成長を支援しています。

周辺環境

学校のすぐ近くには、富山市と他の地域を結ぶ主要幹線道路である国道41号線が通っており、交通の便が良い立地となっています。

関連事項

富山市立大久保小学校は、富山県内にある数多くの小学校の一つです。関連情報については、「富山県小学校一覧」などを参照してください。

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