富山県立高岡西高等学校

富山県立高岡西高等学校：100年以上の歴史を閉じた学び舎

富山県立高岡西高等学校は、富山県高岡市横田町に位置していた公立高校です。2022年3月に富山県立高岡高等学校との統合により廃校となり、100年以上の歴史に幕を閉じました。

設置学科

普通科
人間福祉コース（体育系、福祉系、音楽系の3系列）

概要

創立以来、「聡く 豊かに たくましく」を校風として掲げ、地域社会に貢献できる人材の育成を目指していました。人間福祉コースでは、福祉、体育、音楽といった多様な分野を学ぶことができました。

沿革

1906年（明治39年）：富山県立高岡高等女学校の設立が可決。
1907年（明治40年）：富山県立高岡高等女学校として開校。当初は極楽寺を仮校舎として使用。
1909年（明治42年）：現在地に校舎を新築移転。
1933年（昭和8年）：与謝野晶子が夫の与謝野鉄幹とともに高岡高女で講演。校歌を作詞。
1948年（昭和23年）：学制改革により富山県立高岡女子高等学校と改称。
1948年（昭和23年）：富山県立高岡商業高等学校と統合し、富山県立高岡西部高等学校と改称。
1957年（昭和32年）：商業科を高岡商業高等学校へ移管。富山県立高岡女子高等学校を復活開校。
1997年（平成9年）：富山県立高岡西高等学校と改称し男女共学となる。
2020年（令和2年）：生徒募集を停止。
2022年（令和4年）：富山県立高岡高等学校との統合に伴い廃校。

部活動

運動部

野球
サッカー
バレーボール（女）
バスケットボール（男・女）
ソフトテニス（男・女）
バドミントン（女）
ダンス
卓球
弓道
陸上競技

文化部

合唱
美術
書道
茶道
華道
演劇
情報処理

同好会

英会話
JRC

不祥事

2006年：必修科目未履修問題が発覚し、情報Aの補修が行われる。
2011年：放射性物質である酢酸ウラニウムが無届で保管されていたことが判明。
2018年：テニスコートのブロック塀が建築基準法違反の疑いがあると判明。

著名な卒業生

中川瑞貴 - ソフトテニス選手
南桂子 - 銅版画家（高岡高等女学校時代）
田畑めぐみ - フリーアナウンサー
毛利未央 - タレント
瀧内公美 - 女優
山田靑子 - バドミントン選手
高橋沙也加 - バドミントン選手
谷口輝子 - 宗教家
はじめしゃちょー - YouTuber
高松美咲 - 漫画家

校歌

作詞：米田憲三
作曲：松本淸

廃校後の跡地

跡地は高岡市立高岡西部中学校、ならびに校区内の小学校の統合校となる予定です。

各種証明書の発行について

卒業証明書等の発行は、事務移管先の富山県立高岡高等学校で行っています。

まとめ

富山県立高岡西高等学校は、100年以上の歴史の中で、多くの人材を輩出してきました。廃校という形でその歴史に幕を下ろしましたが、その精神は卒業生や地域住民の心に生き続けることでしょう。

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