富山県道229号上百瀬島地線

富山県道229号上百瀬島地線の概要

富山県道229号上百瀬島地線は、富山県南砺市内を通る一般県道であり、地域の交通に重要な役割を果たしています。この道路は、富山県南砺市利賀村の利賀川沿いを南北に貫いており、特に百瀬川の流域を縦断しています。

路線データ

この県道の起点は利賀村上百瀬の竜口橋東詰であり、終点は利賀村百瀬川に接する国道471号との交差点となっています。概ね両側に2車線の幅を持つ道が続きますが、一部の狭隘な未改良区間も見られます。特に上百瀬地域や加茂社周辺では、車の通行に影響することがあります。歩道は、一部区間に73mにわたって設けられており、歩行者にとっても利用しやすい環境が整っています。

沿道には、県道を示す様々な案内標識や看板が設置されており、六角形の県道番号標識が地域内の多くの場所に点在しています。これらの標識は、通行する車両や歩行者にとって方向を示す役割を果たしています。また、道路管理者である富山県による表示やデリニエーターも各所に設置されており、安全な移動をサポートしています。

バス路線

南砺市営バスの利賀八尾線と村内線（百瀬方面）は、上百瀬から終点交点までの区間を運行しています。この区間は1957年から運行が始まり、1973年からは利賀村営バスが、さらに2004年以降は南砺市営バスに引き継がれています。

歴史的背景

上百瀬島地線の歴史は古く、1647年にはすでに牛が通行可能な道が存在していたという記録があります。その後、1785年には百瀬川沿いの道路の復旧が要望されましたが、実現することはありませんでした。1920年には新たな道路法が施行され、いくつかの路線が郡道に認定されました。

1936年には自動車道が開通し、1937年には上百瀬までの道路が整備されました。この道路は、1960年に「上百瀬栃折線」として路線認定され、その後1976年に舗装が完了しました。1993年には当県道の一部が国道471号に昇格し、現在の路線名が設定されました。

地理

富山県南砺市を通過するこの県道は、周辺に自然豊かな観光地が多く、金剛堂山や南砺市スノーバレー利賀スキー場、天竺温泉の郷といったスポットが存在します。また、利賀満喫のための交流拠点として、利賀創造交流館や富山県利賀芸術公園などが周辺に位置しており、観光兼通行路としても重要な役割を果たしています。さらに、地域の生活を支える百瀬簡易郵便局やJAとなみ野百瀬川出張所も沿道にあり、住民の生活にも密接に関与しています。

このように、富山県道229号上百瀬島地線は、交通の便を確保しつつ、地域の文化や自然と深く結びついた道となっています。

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