富沢駅

富沢駅について

富沢駅（とみざわえき）は、宮城県仙台市太白区富沢四丁目に位置する、仙台市地下鉄南北線の駅です。駅番号はN17で、南北線の終点となっています。「カメイアリーナ仙台前」という副駅名が付けられています。駅の南側には富沢車両基地があり、当駅で車両の出入庫が行われます。

歴史

開業前の名称

開業前の仮称は「泉崎駅」でした。しかし、実際の駅の位置は、住居表示実施前の「富沢字下ノ内」などの地域にまたがっており、泉崎地区は駅から北側に離れていました。その後、住居表示によって「泉崎」という地名が一部地域に付けられました。

秋保電気鉄道の富沢駅

かつて、秋保電気鉄道にも富沢駅が存在しましたが、1935年に西多賀駅に改称されました。この西多賀駅は後に廃止され、現在ではバス停「新道西多賀」となっています。しかし、そのすぐ北側には「富沢」バス停も存在しています。

年表

1973年度：「富沢長町土地区画整理事業」が開始。
1981年7月6日：住居表示が実施され、住所が変更。
1985年度：「大野田富沢土地区画整理事業」が開始。
1987年7月15日：富沢駅が開業。
1989年4月1日：仙台市が政令指定都市に移行し、住所表記が変更。
1994年度：「富沢駅南土地区画整理事業」が開始。
1995年1月：「富沢駅周辺土地区画整理事業」が開始。
1997年：「富沢駅周辺土地区画整理事業」の造成工事が着工。
2006年12月18日：出入庫線で脱線事故が発生し、一部区間が不通。
2009年9月9日：エレベーターが改札内に新設され、出入口の名称が変更。
2009年10月17日：可動式ホーム柵の運用が開始。
2009年12月24日：歩行者立体横断施設が完成し、直結する東1出口が運用開始。
2014年3月：東口駅前広場が完成。
2014年12月6日：IC乗車券「icsca」が導入。
2016年10月22日：「富沢駅周辺土地区画整理事業」の竣工式典が開催。
2019年9月26日：セブン銀行ATMが設置。

駅の構造

富沢駅は、島式ホーム1面2線を有する高架駅です。2階に改札口、3階にホームがあります。泉中央駅とは異なり、渡り線がないため、電車はそのまま折り返すことができません。1番線から発車した列車は、富沢車両基地方面に進み、引上線で折り返した後、数分後に泉中央行として2番線に入線します。2008年から2009年にかけて改良工事が行われ、改札口の移設、出入口の増設、駅前ロータリーの新設などが実施されました。

のりば

利用状況

2022年度の一日平均乗車人員は7,362人です。

駅周辺

駅の北約400mで線路は地下に入り、南では高架の線路が笊川を越えて車両基地へ向かいます。駅の東側は大野田地区、西側は富沢地区で、平坦な住宅地が広がっています。周辺地域では複数の土地区画整理事業が段階的に実施されてきました。特に駅周辺は開業から遅れて1994年に「富沢駅周辺土地区画整理事業」が開始されました。開業当初は利用者が少なかったものの、2011年の東日本大震災以降、長町駅から当駅までの沿線地域は不動産取引が活発化し、「ホットエリア」と呼ばれるようになりました。その後、商業施設の進出も相次ぎ、駅周辺は大きく変化しました。

主要施設

カメイアリーナ仙台
仙台市電保存館
仙台市富沢市民センター
仙台富沢郵便局
仙台大野田郵便局
仙台市水道局
仙台市立大野田小学校
仙台市立富沢小学校
仙台市立富沢中学校
七十七銀行富沢支店
きらやか銀行富沢支店
イオンタウン仙台富沢
七十七銀行泉崎支店
山形銀行泉崎支店
仙台農業協同組合西多賀支店

バス路線

東口にはバスプールが設置されており、宮城交通の長町ループバス「ながまちくん」や郡山富田線が乗り入れています。

隣の駅

仙台市地下鉄

■南北線

長町南駅 (N16) - 富沢駅 (N17)

外部リンク

仙台市交通局 富沢駅

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