寧徳時代新能源科技

寧徳時代新能源科技（CATL）について

寧徳時代新能源科技、またの名をCATL（Contemporary Amperex Technology）は、中国に本社を持つ世界最大の電気自動車向けバッテリーメーカーです。2011年、曾毓群と黄世霖という二人の創業者によって設立されました。彼らは以前、家電向けのリチウムイオンバッテリーを手掛けていた香港アンプレックステクノロジー（ATL）で経験を積んでおり、ATL自体は日本のTDKが設立した企業が母体となっています。CATLはこのような背景を持つ技術力を活かし、電気自動車だけでなく、エネルギー貯蔵システムに必要なバッテリー管理システムも手掛けています。

設立からの成長

CATLは、福建省寧徳市に本社を構えており、製造拠点は同市の他に青海省、溧陽市にあります。また、研究開発に力を入れており、2018年には横浜市にも営業所と開発拠点を開設しました。CATLのバッテリー販売量は2016年には6.8GWhに達し、2020年までに50GWhのリチウムイオンバッテリーの生産能力を目指しました。2017年には出荷量でパナソニックを上回り、電気自動車用バッテリー業界での地位を確立しました。

海外展開と提携

CATLは海外市場への展開にも積極的で、2018年7月にはドイツのテューリンゲン州に初の海外工場を設立することを発表しました。そして2019年には、ネクストエナジーとの提携により、2020年に住宅や産業向けの低価格蓄電池を日本で発売する計画も手掛けています。実際に、同年11月にはCATLの電池セルを搭載した「iedenchiシリーズ」が日本で販売されました。

自動車メーカーとの連携

CATLのバッテリー技術は世界中の多くの電気自動車メーカーに採用されています。特に国際市場ではトヨタやホンダ、日産、ダイハツ、BMW、フォルクスワーゲン、ダイムラーなどとの連携が進められています。また、中国国内では北京汽車、吉利汽車、宇通客車、上海汽車など、数多くの大手メーカーがCATLのバッテリーを利用しています。

さらに、2017年にはフィンランドのヴァルメト・オートモーティブとの戦略的提携も発表し、CATLはその株式の22%を取得しました。こうした提携は、CAATが世界中での権威を強化する助けとなっています。

今後の展望

今後もCATLの成長は期待されており、エネルギー貯蔵分野での技術革新や、新たな市場の開拓が注目されています。電気自動車の需要が高まる中、キャパシティの拡大や新しいテクノロジーの開発が鍵となるでしょう。CATLはその革新性を維持しつつ、グローバルな市場での競争力を高めていくことが求められています。

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