寺地拳四朗

寺地拳四朗について

寺地拳四朗（てらじ けんしろう）は、1992年1月6日生まれの日本のプロボクサーで、京都府城陽市出身です。彼はB.M.Bボクシングジムに所属しており、元WBAスーパー・WBC世界ライトフライ級の統一王者でもあります。拳四朗というリングネームの背後には、父親である寺地永の影響があり、彼の名前は漫画『北斗の拳』の主人公に由来しています。しかし、本人はその漫画を一度も読んだことがないと言います。

人物背景

寺地は、元ミドル級王者であった父の元に育ちました。入場曲は、テレビアニメ『北斗の拳』のオープニングテーマであるクリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」を選んでおり、試合後にはダブルピースを決めることが習慣となっています。競艇選手の従兄弟、是澤孝宏も有名です。

ボクシングのスタート

寺地は中学校3年生の時にボクシングを始めましたが、当初はやる気がなく、父による強制もあったといいます。奈良朱雀高校在学中にはインターハイや国体に出場しましたが、同級生の井上尚弥に敗れた経験も持っています。その後、関西大学に進学し、大学時代には国体で優勝を果たしながらも、ボクシングに対する強い執着はなかったとされます。

2014年に大学を卒業するとB.M.Bジムからプロ入りを決意し、3月にプロテストに合格しました。リングネームは「拳四朗」から始まり、初プロ戦でKO勝利を収めました。

プロとしての活躍

プロ入りから急速に頭角を現し、2015年にはWBCのユースライトフライ級王座決定戦で勝利し、さらに日本ライトフライ級王者の堀川謙一を破って日本王座を獲得しました。2016年からは国内外のタイトルを次々に獲得し、特に2017年5月にはWBC世界ライトフライ級のタイトルを獲得し、初防衛にも成功。その後も防衛を重ね、2018年には元チャンピオンのガニガン・ロペスを2度破るなど、世界でも実力を証明しました。

2022年にはWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人との統一戦を制し、WBC王座の初防衛に成功しました。多くの防衛記録を打ち立て、日本のボクシング界に名を刻んでいます。

最新の戦績と今後の展望

最近では2023年4月にアンソニー・オラスクアガとの壮絶な一戦に勝利し、王座を防衛しました。また2023年9月18日にはヘッキー・ブドラーと対戦し、再び勝利を収めています。2024年にはフライ級へ転向を予定しており、さらなる挑戦が期待されています。彼のアマチュア戦績は74戦58勝という優れたもので、プロ戦績も23戦22勝（14KO）であり、その技術と実力は高く評価されています。

受賞歴

寺地の活躍は数々の受賞にも表れており、2019年にはプロボクシング部門の優秀選手賞、2022年には技能賞を受賞しています。また、第66回関西スポーツ賞やリングマガジンのカムバック・オブ・ザ・イヤーなども受賞するなど、ボクシング界での地位は揺るぎないものです。

今後の活躍がますます楽しみな寺地拳四朗。彼の挑戦から目が離せません。

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