寺岡製作所

株式会社寺岡製作所は、包装用テープや電気産業用テープの製造を主軸とする日本の企業です。創業から100年を超える歴史を持ち、長年にわたりテープ業界を牽引してきました。近年では、デジタル家電に不可欠な電子・電機用テープの製造にも注力し、より高度な技術と品質が求められる分野での事業拡大を図っています。

歴史

1921年に寺岡製作所として創業し、粘着テープの製造を開始しました。その後、1943年に株式会社として設立され、事業規模を拡大。1977年には株式を店頭公開し、1987年には東京証券取引所2部に上場を果たしました。2007年には神栄商事株式会社を子会社化するなど、事業ポートフォリオの拡充も積極的に行ってきました。しかし、2023年にはマネジメント・バイアウト（MBO）の一環として、株式会社KMMによる株式公開買付けが成立し、上場廃止へと向かうことになりました。

2024年3月11日には、東京証券取引所スタンダード市場での上場を廃止。さらに、3月13日には株式併合が行われ、株主がKMMのみとなりました。これにより、寺岡製作所は非公開企業として新たなスタートを切ることになりました。

主な製品

寺岡製作所が製造する主な製品は以下の通りです。

Pカットテープ: ポリエチレン製の養生テープで、手で簡単に切れるのが特徴です。建築現場や引っ越し作業など、様々なシーンで活躍しています。
オリーブテープ: 布製の粘着テープで、強度と耐久性に優れています。梱包作業や補修作業などに利用されます。
カプトンテープ: ポリイミドフィルム製の粘着テープで、耐熱性に優れています。電子機器や高温環境下で使用されることが多いです。

これらの製品は、それぞれの特性を生かし、様々な分野で活用されています。特にカプトンテープは、電子機器の小型化や高性能化が進む現代において、その需要が拡大しています。

生産拠点

寺岡製作所は、国内に3つの生産拠点を有しています。

茨城工場: 茨城県北茨城市に位置し、主に包装用テープを製造しています。
佐野工場: 栃木県佐野市に位置し、電気産業用テープを製造しています。
函南工場: 静岡県田方郡函南町に位置し、主に電子・電機用テープを製造しています。

これらの工場では、最新の設備と高度な技術を駆使し、高品質な製品を安定的に供給しています。

関連情報

寺岡製作所に関連する用語として、以下のものが挙げられます。

ガムテープ: 梱包用や補修用に使用される粘着テープの一般的な名称です。
粘着テープ: 粘着剤を塗布したテープ全般を指します。

外部リンク

* 株式会社寺岡製作所

寺岡製作所は、創業以来、粘着テープの製造技術を磨き続け、変化する市場のニーズに対応してきました。これからも、その技術力を活かし、より高品質で革新的な製品の開発に取り組んでいくことでしょう。

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