寺川 奈津美(てらかわ なつみ)
寺川奈津美は、
1983年2月8日生まれの日本の
気象予報士であり、
防災士です。彼女の出身地は
山口県下関市で、学生時代には陸上部に所属し、毎日4~5キロを走るという地道な努力を重ねていました。
学歴とキャリアの始まり
高校を卒業後、東京に進学することで新しい世界が広がることを期待し、慶應義塾大学の理工学部応用化学科に入学します。在学中の2004年には、理工学部の独自の学園祭「ミス矢上」コンテストに参加し、見事グランプリを獲得。こうした学生時代の経験が後のキャリアに影響を与えることになります。
大学卒業後は
銀行員や
学習塾講師として働きましたが、その後、
NHK鳥取放送局で情報番組『とっとり くらしの情報便』のキャスターとしての道を歩み始めます。彼女が気象情報キャスターとしての道を志すきっかけとなったのは、鳥取で体験した平成23年の山陰豪雪です。この出来事が彼女に大きな影響を与えました。
NHKでの活躍
2011年4月から『
NHKニュース7』にて気象情報のキャスターとして起用されましたが、その研修期間中に
東日本大震災が発生しました。このとき、彼女は被災者に寄り添い、分かりやすく気象情報を伝えようと強く思ったと言います。
さらに2014年12月には、
徳島県の豪雪によって約700人が孤立するという出来事がありました。彼女はその約1週間後、現地に赴き、孤立した人々の話を直接聞いて、実情に触れたのでした。このように、彼女は気象情報をただ伝えるだけでなく、困難な状況の中でも人々に寄り添う姿勢を大切にしています。
フジテレビでの活動
2016年3月にNHKとの契約が終了すると、同年4月からフジテレビの『
直撃LIVE グッディ!』で気象情報を担当しました。その後の2018年には、同番組内で自身の結婚と妊娠を発表し、産休を取得しました。産休から復帰後も、元気な姿を見せる彼女は、現在二児の母としても活動しています。
現在と過去の出演番組
彼女は現在、
NHKラジオ第1放送の『
Nらじ』でも気象情報を担当しています。過去には以下のような番組に出演していました:
著書
寺川奈津美は、2015年11月に『はれますように: 気象キャスター寺川奈津美: 未来はきっと変えられる?』という書籍を出版しています。この本には彼女の思いや気象に対する考えが詰まっています。
まとめ
寺川奈津美は、
気象予報士としての活動を通じて、多くの人々に影響を与えています。彼女は気象情報を正確に伝え続けるだけでなく、その背後にある人々の生活や思いに寄り添う姿勢を持ったキャスターとして、今後も注目される存在です。